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燃料供給系

車の燃圧とは燃料にかける圧力?燃圧低下の原因と症状についても

2018年12月1日

インジェクター

燃料供給ラインに関わる燃圧とは、一体どのようなものか疑問に思ったことはないでしょうか。

燃圧はエンジン故障や車の走行性能に関わる大事な要素です。

当記事では、燃圧とは何で燃圧異常になる原因や症状についてお伝えします。

 

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車の燃圧とは?

燃圧噴射装置(インジェクター)

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 】

燃圧とは『加圧した燃料』のことを言います。

燃料 (ガソリンや軽油) は、燃料噴射装置 (インジェクター) から噴射される直前まで高い圧力がかけられています。

噴射直前までかけられている圧力を『燃圧』と呼びます。

 

燃圧が変動すると、霧状に噴射する燃料のの大きさに影響を及ぼします。

燃圧は高いほど燃料を微細に噴射することができます。

燃料を微細に噴射することは、燃焼効率が良くなりエンジン高出力を得ることができます。

 

高圧力が微細(微粒化)する理由

スポイト1滴ほどの小さな水滴に高圧力をかけたとすると、高圧力により水滴は粉砕し複数の小さな水滴に分散するイメージです。

 

 

燃圧低下の原因

  • 燃料フィルターの詰まり
  • 燃圧レギュレーター(プレッシャーレギュレーター)の劣化・寿命
  • 燃料ポンプの劣化・寿命

 

 

燃料フィルターの詰まり

燃料フィルター

【 出典元:第一自動車工業株式会社 】

燃料フィルター詰まりは、燃料供給時の抵抗となり燃圧低下の原因になります。

燃料フィルターの詰まりについては、『燃料フィルターの詰まりの症状を解説!ディーゼル車の場合についても』で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。

 

 

燃圧レギュレーターの劣化・寿命

燃圧レギュレーター(プレッシャーレギュレーター)

【 出典元:TOMEI (東名)

燃圧レギュレーター (プレッシャーレギュレーター)とは、燃料噴射装置(インジェクター)の噴射燃料の圧力を調整する弁(調整弁)です。

燃圧レギュレーターの劣化や寿命の場合、圧力調整が正常に作動していなことから燃圧低下の一因になります。

 

 

燃料ポンプの劣化・寿命

燃料ポンプ

出典元:JAF

燃料ポンプとは、燃料に圧力をかけて燃料噴射装置 (インジェクター) へ送る (圧送) ポンプです。

燃料ポンプの寿命や劣化が近づいた時は、燃料を圧送する機能を失うため燃圧低下に繋がります。

 

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燃圧低下の症状

燃圧計

出典:Defi 燃圧計

  • エンジン始動困難
  • 吹けが悪くなり、加速性能の低下
  • 走行中の急なエンジン停止
  • 希薄燃焼 (リーンバーン) によるエンジンブロー・ノッキング

 

 

エンジン始動困難

エンジン始動

燃圧低下により燃料噴射装置 (インジェクター) からの供給量が減少しエンジン始動に影響を及ぼします。

 

 

吹けが悪くなり、加速性能の低下

マフラー

燃圧低下は適正な燃料供給がされず、加速性能の低下を招きます。

 

 

走行中の急なエンジン停止

オーバーヒート

燃圧が低下すると燃料の適正量は供給されず、ガス欠に近い状況となりエンスト(エンジンストール)を起こしやすくなります。

 

 

希薄燃焼(リーンバーン)によるエンジンブロー・ノッキング

燃焼

燃料噴射装置 (インジェクター) からの燃料噴射量が減少し、アイドリング時のエンジン回転数の不安定やエンジン出力、エンジントルクの低下になります。

さらに条件が悪い時には、エンジンブローに繋がる懸念があります。

 

走行中にエンジンが停止すると

走行中にエンジン停止すると、ハンドル操作やブレーキは余程大きな力を入れない限り操作することは困難です。

エンジンがかかっている状態ではアシスト機能が働き小さな力であっても操作可能ですが、エンジンが停止した場合はアシスト機能が働かず、大きな力で操作しなければハンドル・ブレーキ共に効かなくなります

特に急な下り坂では非常に危険を伴います。

 

関連記事

『走行中にエンストする危険性とは?パワステとブレーキが効かない理由を解説!』

 

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燃圧が高い原因

  • 燃料ポンプの稼動率が高い
  • 燃圧レギュレーターの故障

 

 

燃料ポンプの稼動率が高い

燃料ポンプ

燃料ポンプ(出典 みんから きー坊@R32)

燃料ポンプが過剰に稼動すると、燃料噴射量が増加し燃圧上昇とともに燃費が悪化します。

 

 

燃圧レギュレーターの故障

プレッシャーレギュレーター

【 出典元:TOMEI (東名)

燃圧レギュレーターの故障を見分けるには燃圧計を使用し確認します。

燃圧レギュレーターが故障をしている時は、燃圧の調整ができず燃圧は高くなる場合があります。

新しい燃圧レギュレーターに交換し燃圧を下げる必要があります。

 

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燃圧が高い時の症状

  • マフラーから黒煙の排気ガス
  • 燃費の悪化

 

 

マフラーから黒煙の排気ガス

マフラー燃圧を調整する燃圧レギュレーター (プレッシャーレギュレーター) に不具合があると、混合気が濃くなりマフラーから黒煙を排気することがあります。

ただ、マフラーから黒煙を排気する原因は他にもあるため、燃圧の上昇のみとは限りません。

 

 

燃費の悪化

燃費

燃圧が高いことは、燃料噴射装置 (インジェクター) へ送られる燃料噴射量が多くなり燃費が悪化します。

 

 

まとめ

  • 車の燃圧とは、燃料噴射装置(インジェクター)から噴射される直前までかけられている燃料圧力を言います。
  • 燃圧低下の原因は燃料フィルターの詰まりや燃料ポンプの故障などがあります。
  • 燃圧が高い原因は、燃料ポンプや燃圧レギュレーターの故障などがあります。

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最後までお読み下さり、ありがとうございました。

 

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