- 車のエンジンオイルは交換しないとどうなるの?
- 交換しないと燃費が悪くなるの?
- エンジンオイル交換の理由はエンジンオイルの役割が関係しているの?
上記の疑問にお答えします。
『エンジンオイルの交換』と言うワードをよく耳にしますが、エンジンオイルの交換をしないとどうなるか気になったことや、そもそもエンジンオイルの役割りってなに?と疑問に思った方はいないでしょうか?
記事を読んでわかること
- エンジンオイルを交換しないとどうなるか
- エンジンオイルを交換しなかった時の症状
- エンジンオイルの役割り
記事の前半では、エンジンオイルを交換しないとどうなるかを解説します。
記事の後半では、エンジンオイルを交換する理由を5つの役割りからお伝えします。
当記事を読むことで、エンジンオイルを交換する意味や交換しなかった場合の症状、エンジンオイルの役割りがわかります。
もくじ
エンジンオイルを交換しないと劣化してエンジン寿命を縮める
エンジンオイル交換しないとどうなるか?
エンジンオイルを交換しないと、エンジン寿命を縮めます。
理由は、エンジンオイルを交換しないとエンジンオイルは劣化します。
↓
エンジンオイルの劣化と共にエンジンオイル性能は低下します。
↓
エンジンオイル性能の低下はエンジンを痛め、エンジン寿命を短くします。
エンジンオイルは劣化と共にエンジンオイル性能は低下します。
エンジンオイル性能の低下は、エンジン寿命を縮めるため定期交換が必要です。
車を数カ月間放置しエンジンを始動しなかった場合においてもエンジンオイルは劣化します。
エンジンオイル性能とはエンジンオイルの役割りと同じ意味です。
エンジンオイルが劣化している時は、エンジンオイル量が減っていることがおおいにあります。
劣化と共にエンジンオイル量にも注意が必要です。
エンジンオイルの劣化の症状や悪影響
エンジンオイル劣化の悪影響と症状
エンジンオイルが劣化した症状を運転時 (運転中) に感じ取ることは難しいです。
明らかに大きな症状が現れると気がつきますが、大きな症状が現れる頃には損傷は大きいほか高額な修理費用がかかります。
エンジン出力低下・トルク低下
劣化したエンジンオイルでは、エンジンオイルの機能の1つである『洗浄力』は低下します。
洗浄力の低下は汚れを蓄積し密閉性を低下させます。
本来は密閉度を保たなければならないはずが、低下したためにエンジンの出力低下・トルク低下を生じます。
燃費悪化
エンジンオイルの劣化により潤滑性能の低下と共に大きな摩擦抵抗を生じます。
摩擦抵抗は大きなエネルギーを消費するため燃費は悪化します。
異音・振動
エンジンオイルの潤滑性能の低下やエンジンオイル量の不足から摩擦抵抗は大きく、普段は聞かない異音や大きな振動音を発します。
ピストンリングと吸・排気バルブのステムシールの摩耗
潤滑性能の低下によりピストンリングと吸気・排気バルブのステムシールは摩耗します。
ピストンリングと吸気・排気バルブのステムシールの修理には高額費用がかかります。
高額費用がかかる
- ピストンリングの摩耗
- 吸気・排気バルブのステムシールの摩耗
ピストンリングと吸気・排気バルブのステムシールの修理にはエンジンを車から下ろさなければなりません。
エンジンを下ろし終えた後はにエンジンを分解をしなければならず、修理期間は長いほか高額費用もかかます。
エンジンの焼き付き
エンジンオイルが劣化している時は、おおくの場合でエンジンオイル量も減っており、エンジンオイルの機能を二重に失います。
エンジンオイルの機能を失う
- エンジンオイルの劣化 :エンジンオイルの機能の1つである冷却効果の低下
- エンジンオイル量の減少:エンジンオイル量の減少による潤滑不足や冷却効果の低下
エンジンオイルの劣化と減少に起因し摩擦抵抗は大きくなります。
大きな摩擦抵抗は摩擦熱を生じ(発熱)、金属同士は焼き付きます(溶着します)。
焼き付いたエンジンは『エンジン載せ替え』が多いです。
エンジンの型式によりますが、V型6気筒エンジンなどでは¥80万以上の費用がかかります。
スラッジの発生
エンジンオイルの劣化に起因しスラッジを発生します。
スラッジの発生は非常にやっかいです。
スラッジの詳しい解説は、車のエンジンのスラッジとは?スラッジ除去と効果についても にて詳しく解説しています。
エンジンオイルの役割
エンジンオイルの役割りは5つあります。
エンジンオイルの役割り
- 潤滑
- 密閉
- 冷却
- 洗浄
- 防錆
エンジンオイルの役割り (性能・効能) は劣化が進むにつれて薄れていきます。
エンジンオイルの汚れは密閉性を低下させエンジン出力低下に繋がります。
エンジンは密閉度を保ちつつ性能を発揮するように造られています。
隙間を生じて密閉性が低下した状態では本来のエンジン性能は発揮できません。
エンジンオイルの交換時期はあるの?
エンジンオイルの定期交換の目安は、走行距離:5,000kmです。
走行距離:5,000kmに達していなくても6ヶ月(半年)経過ごとの交換が目安です。
エンジンオイルの定期交換
- 走行距離:5,000kmごとに交換
- 期間 :6ヶ月ごと
エンジンを始動していなかった場合や走行距離:5,000kmに達していなくても、エンジンオイルの交換は6ヶ月 (半年) 以内にして下さい。
なぜなら、エンジンオイルは空気に触れて酸化 (劣化) するため、エンジン始動をしていなくても劣化は進むためです。
シビアコンディションの交換時期は、走行距離:5,000kmごと (6ヶ月ごと) よりも早く迎えます。
ターボ車ではさらに交換時期は早くなります。
関連記事:軽自動車のエンジンオイル交換時期はいつ?エレメントも交換が必要?
シビアコンディションは交換時期が早い
シビアコンディションとは車にとって厳しい走行条件を言います。
シビアコンディションでは通常よりもエンジンオイルの交換時期を早く迎えます。
交換時期を早く迎えるシビアコンディション
- エンジンを高回転域で使う
- アップダウンの激しい道路(全体の30%以上)
- エンジンブレーキの多用
- 悪路や積雪道路を走行(全体の30%以上)
- 走行距離が多い
- 運転頻度が高い
- 近距離走行(エンジンが温まらない間に停止する)
- 渋滞時の低速走行
エンジンの負荷が大きいほどエンジンオイルの劣化は進みます。
エンジンオイルの交換方法
- 自分で交換
- 上抜き
- 下抜き
- ディーラーなどで交換
自分で交換
自分で交換の場合は廃油処理が必要です。
上抜き
上抜きはボンネットを開けてポンプやホースを用いて上から抜く (上から吸い上げる) 方法です。
初めての上抜き😚 pic.twitter.com/OmqiEEUDDF
— ゆっき (@yuki_heritage) October 19, 2019
下抜き
下抜きは車をジャッキアップしてオイルパンの排出ボルト (ドレンボルト) を外し自由落下にて排出します。
穴が開いたバケツの底に栓がしてあり、栓を外すと中の水が抜けるイメージです。
ディーラーなどで交換
自分で交換するには時間が無い、オイル交換の場所がない方は、ディーラーやオートバックスなどカー用品店などでオイル交換ができます。
交換費用は車種によりますが、¥7,000円 ~ ¥12,000円程です。
軽自動車の場合は¥3,500 ~ ¥6,500程です。
まとめ
- エンジンオイルの交換をしないとエンジンオイルは劣化します
- エンジンオイルの劣化はエンジンオイルの機能が低下しエンジン寿命を縮めます
- エンジンオイルの交換時期は約5,000kmごと、あるいは6ヶ月ごとに定期交換をします。
- エンジンオイルの役割りは、潤滑・密閉・冷却・洗浄・防錆の5つあります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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