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潤滑系

軽自動車のエンジンオイル交換時期はいつ?エレメントも交換が必要?

2019年9月14日

エンジンオイル

エンジンオイルの交換時期について耳にしますが、軽自動車に限ったオイル交換のお話ってあまり聞きませんよね。

また、軽自動車のオイル交換時期は普通車と比べて早いと聞きますが本当に早いのでしょうか。

そして、エンジンオイルの交換に伴いエレメントも同時に交換しなければならないのでしょうか。

軽自動車のエンジンオイルの交換時期とあわせ、エレメントの交換頻度についても解説していきます。

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軽自動車のエンジンオイルの交換時期

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  走行距離(km) 期間

ターボ 無 15,000km 12ヶ月 最も長い
ターボ 無(シビアコンディション) 7,500km 6ヶ月 2番目に長い
ターボ  有 5,000km 6ヶ月 3番目に長い
ターボ  有(シビアコンディション) 2,500km 3ヶ月 最も短い

 

エンジンオイルの交換時期は『車種』や『走行条件』、『ターボの有無』により異なります。

  • ターボ無しの場合、走行距離:7,500km 使用期間:6ヶ月で交換。
  • ターボ有りの場合、走行距離:2,500km 使用期間:3ヶ月の交換を推奨します。

特に車にとって過酷なシビアコンディションでは交換時期は早まります。

 

シビアコンディションとは?

シビアコンディションとは『車に大きな負荷がかかる走行』のことです。

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近距離走行とは?

近距離運転

例えば、近所のスーパーなどに買い物に行き、エンジンが温まらないうちに自宅に戻ってくる走り方です。

エンジンオイルは結露により次第に水分を含みます。

エンジンが温まる前にエンジン停止した際は、エンジンオイルに含んだ水分が抜けません。

エンジンオイルに水分が含まれるとスラッジの原因となり不完全燃焼を誘発します。

渋滞時の低速走行はシビアコンディションに?

渋滞

渋滞時に多く見られる低速走行では走行風は当たりません。

走行風が当たらない状況下では、エンジンは冷却不足になりがちです。

エンジン温度の上昇に伴い、エンジンオイルの温度も上昇します。

エンジンオイルの高温は、オイル性能が低下します。

 

エンジンオイルの交換時期は目安

エンジンオイル交換時期

確実に正しい交換時期を測ることは非現実的ですので、交換時期は目安とお考えください。

また、愛車の取扱説明書にはエンジンオイルの交換時期が記載されており、取扱説明書の記載内容も参考にされることが良いです。

取扱説明書に記載されている交換時期においても、絶対ではなく目安や参考値とお考えください。

エンジンオイルの交換時期は、車種や走行条件、運転状況、使用環境により変動します。

軽自動車のエンジンオイル交換時期は早い?

軽自動車

軽自動車のオイル交換時期は、普通車と比べて少し早いです。

普通車と比べて早い理由は、軽自動車の排気量は660ccと小さいながらも普通車と同じ速度で走行するため、エンジン回転数を高くして走行しなければならないからです。

エンジン回転数は高い程、オイル交換の時期は早まります。

加えて軽自動車のエンジンオイル搭載量は2.5リットル ~ 3リットルになり、普通車の4リットル ~ 5リットルに比べて少量です。

エンジンオイルの搭載量や使用頻度からも交換時期は早くなります。

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エンジンオイルを直接見て交換時期を判断

エンジンオイル

エンジンオイルの交換時期を走行距離や使用期間から判断することが難しい場合があります。

判断が難しい時は、エンジンオイルを直接見て判断することができます。

メンテナンス時と同様にオイルレベルゲージを引き上げ、白いウエスあるいはキッチンペーパーなどにエンジンオイルをにじませます。

にじんだエンジンオイルの中心にスラッジと呼ばれる不純物が残り、外周にエンジンオイルのみが滲むようであれば問題ありません。

一方、外周ににじむエンジンオイルにスラッジと呼ばれる不純物が含まれている場合はエンジンオイルの交換時期です。

MEMO

オイルレベルゲージを引き抜く際は、火傷する恐れがありますのでエンジンが冷えてから行ってください。

エンジンが冷えるまでには、およそ20分前後かかります。

 

エンジンオイルの交換時期が早くなる条件

エンジン回転数

エンジン回転数が高い走り方、アップダウンの激しい道路の走行、エンジンブレーキの多用など、車にとって厳しい(過酷)走行条件はシビアコンディションと呼ばれ、エンジンオイルの交換時期は早くなります。

交換時期が早くなる条件

  • エンジン高回転
  • アップダウンの激しい道路
  • エンジンブレーキの多用
  • 悪路や積雪道路を走行
  • 走行距離が多い

エンジンへの負荷は大きい程、エンジンオイルの劣化・交換時期は早まります。

 

なぜエンジンオイルは劣化する?

ピストン

金属部品(シリンダーやピストン)の摩擦に起因しエンジンオイルの高分子はせん断 (破壊) されます。

摩擦熱による熱影響や金属摩耗粉など不純物や水が混入することでエンジンオイルの性能低下や劣化が進行します。

シビアコンディションであるほど(エンジンの回転数が高いほど)、エンジンオイルは劣化します。

さらに、劣化したエンジンオイルには粘土質のスラッジが生じます。

エンジンオイルの劣化は、車に乗る頻度やエンジン回転数により変動します。

 

エンジンオイルの役割とは?

エンジンオイルの5つ役割

 

潤滑作用

シリンダー・ピストンなど摺動部品の摩擦抵抗や潤滑性を良くする役割があります。

密封作用

シリンダー・ピストンの間にはわずかな隙間があります。

シリンダー・ピストン間の隙間が大きくなると気密性を保てず『圧縮行程』や『爆発工程』に影響を及ぼします。

エンジンオイルは、シリンダー・ピストン間のわずかな隙間を埋める『密閉作用』の役割を担っています。

冷却作用

エンジンオイルそのものによる冷却効果がありますが、潤滑性向上に起因する冷却効果もあります。

良好な潤滑は摩擦抵抗を低減し発熱を抑制します。

洗浄作用

エンジンオイルには、燃焼工程から生じる『スス』 や『スラッジ』 を吸着する役割があります。

防錆作用

エンジン部品の多くは鉄から造られています。

エンジンオイルには錆を防止 (防錆) する役割も担っています。

 

エンジンオイルの交換を怠ったら?

エンジン寿命を早める

交換時期が過ぎたエンジンオイルはオイルの性能が低下しています。

性能低下したエンジンオイルは潤滑不十分となり大きな摩擦抵抗を生じます。

摩耗が大きいことはエンジン部品を損傷しエンジン寿命を短くします。

エンジン音・異音・振動の増大

エンジンオイルの潤滑性能の低下により、摩擦抵抗は増大し通常では聞くことがない摩擦音や異音がします。

また、シリンダー・ピストンなど各エンジン部品はギクシャクした運動 (動作) となり振動が増大します。

燃費の悪化

シリンダー・ピストンの摺動抵抗 (摩擦抵抗) は大きくなり、燃費の悪化へと繋がります。

 

交換時期が過ぎてもエンジンオイル交換しないと高額費用の恐れ

交換を怠ったからと直ぐに不具合が生じることはありません。

しかし、オイル交換を長期間に渡り怠った場合は潤滑不足などから損傷が大きくなりエンジンブローなど、高額な修理費用がかかる場合があります。

特に走行距離が10万km近くの車や10万km超えの車両は、過去にしっかりとオイル交換をしていたか否かでエンジン寿命に大きく差が表れます。

 

エンジンオイル交換と同時にエレメントの交換も

エンジンオイルフィルター(エレメント)

エンジンオイルの交換2回に1回はエレメント (オイルフィルター) の交換を推奨します。

エレメント (オイルフィルター) は、使用期間に応じて生じた摩耗粉などエンジンオイルに含まれる『不純物』をろ過するものです。

エンジンオイルの使用期間が長くなるにつれエレメントは目詰まりをして濾過不十分となります。

エレメントの交換はエンジンオイル交換2回に1回の頻度で交換することが望ましいです。

エンジンオイル交換のたびに、エレメント交換をする必要はありません。

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エンジンオイルの交換費用

費用

交換費用

  • エンジンオイル:約¥2,500円 ~ ¥5,000円程
  • 工賃     :¥1,000円 ~ ¥1,500円程
  • 交換費用合計¥3,500円 ~ ¥6,500円程

軽自動車に必要なエンジンオイル量は2.5リットルです。

メーカにより金額は異なりますが、エンジンオイル1リットルあたりの価格は¥1,000円 ~ ¥1,500円ほどです。

軽自動車ではエンジンオイルに約¥2,500円 ~ ¥5,000円程の費用がかかります。

ディーラーやガソリンスタンドで交換する場合は、工賃に¥1,000円 ~ ¥1,500円程かかります。

エンジンオイルと工賃をあわせた合計費用は、¥3,500円 ~ ¥6,500円程です。

 

軽自動車のオイル交換のまとめ

  • 軽自動車のエンジンオイル交換時期は、15,000kmあるいは12ヶ月(1年)ごとです。
  • シビアコンディションターボ車の交換時期は通常よりも早くなります。
  • エレメントの交換は、エンジンオイル交換2回に1回のペースで交換します。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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