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燃料供給系

プレッシャーレギュレーターの故障の症状とは?燃圧低下と燃圧が高い時についても

2018年12月17日

プレッシャーレギュレーター 故障 症状出典:初代シーマに乗ろう

車に異変が見られた時に現れる症状や前兆をあらかじめ知っておくと良いと思ったことはないでしょうか?

車の部品が故障した際には様々な症状が見られ、プレッシャーレギュレーターが故障した際も症状が見られます。

当記事では、プレッシャーレギュレーターが故障した際の症状について解説します。

 

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プレッシャーレギュレーターの故障の症状

インジェクター

  • 燃圧低下
  • 燃圧高い

 

プレッシャーレギュレーターの故障は『燃圧低下』あるいは『燃圧高い』の2つのどちらかの症状が見られます。

どちらの症状であっても、エンジンにとって良いことはありません。

車は走行時の状況や必要に応じて『燃圧低下』と『燃圧高い』を切り替える必要があります。

燃圧低下の必要がある状況下で燃圧を高くしたり、反対に燃圧を高くする必要がある状況下で燃圧低下をしては走行に支障をきたすほか、エンジンブローに繋がります。

 

 

燃圧低下の原因

バネ へたり

燃圧低下の原因は『バネのへたり』です。

 

ダイヤフラム弁の作動に付随するバネにへたりが生じると、ダイヤフラム弁の作動に影響を及ぼします。

ダイヤフラム弁は常にバネからの強い力を受け、受けた力で燃料タンクへ戻る (バルブ) を閉じています。

バネにへたりが生じた場合、燃料タンクへ戻る弁 (バルブ) を押し付ける力は不足し、弁は常に開いた格好になります。

弁 (バルブ) を開く条件は、燃圧が高くなり過ぎて基準値を超えてしまい燃圧を落とさなければならない時です。

燃圧を落とす必要がない状況下において、燃料タンクへ戻る弁 (バルブ) を開いた場合、さらに燃圧は下がり基準を下回る燃圧低下を生じます。

 

 

燃圧低下の症状

エンジン始動

  • エンジン始動の困難
  • アイドリング不安定
  • エンスト (エンジンストール) が起きる
  • 走行中に突然のエンジン停止
  • エンジン出力低下
  • トルク低下
  • ノッキングが起きる
  • エンジンブロー

 

 

【 アイドリング不安定】

アイドリング

燃圧低下により燃料噴射量は減少し、スパークプラグ(点火プラグ)が焼け過ぎることでアイドリングの不安定を生じます。

 

 

エンジン始動の困難・エンスト・エンジン出力低下・トルク低下・エンジンブロー

オーバーヒート

燃圧低下した場合は燃料噴射量が減少しエンジン始動に支障をきたすほか、エンストやエンジン出力やエンジントルクの低下などを生じます。

また、燃圧低下はエンジンブローに繋がります。

 

注意

走行中にエンジンが停止すると、ハンドル操作やブレーキは余程大きな力を入れない限り操作することは困難です。

エンジン始動状態ではアシスト機能が働く為に小さな力であっても操作可能ですが、エンジン停止した場合はアシスト機能が働かず、大きな力で操作しなければハンドル操作やブレーキ操作は共に効きません。

異変に気づいたらエンジンが停止する前に、安全な場所 (路肩など) に停止するようにしましょう。

 

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燃圧高い場合の原因

ホース

燃圧が高い原因は負圧ホースのひび割れ( 経年劣化 )です。

 

経年劣化などから負圧ホースひび割れが生じた際には、ひび割れ部から気体が漏れインテークマニホールド内の負圧を正確に伝えることができず、ダイヤフラム弁は状況に応じた作動はしません。

ダイヤフラム弁が作動しない場合、燃料タンクへ戻る弁(バルブ)は閉じられた格好となるため、本来は戻るはずの燃料は燃料タンクへ戻らず、燃圧は高くなり必要以上の燃料噴射をします。

また、負圧ホースにひび割れがある場合、ひび割れた所から少量のガソリンが漏れる症状があります。

ダイヤフラム弁に穴などの損傷がある場合は、損傷部からガソリンが流入し負圧ホースまで届いてしまうことがあります。

負圧ホースはインテークマニホールドと繋がる気体の流路です。

インテークマニホールドまで届いた燃料は、必要のない余分な燃料となるためエンジン不調などをきたします。

 

 

燃圧高い場合の症状

加速

  • アイドリング回転数が高くなる
  • アクセルレスポンスが向上する
  • 加速が向上する
  • マフラーから黒煙を排気する
  • ノッキングが起きる
  • エンジン温度の上昇

 

 

アイドリング回転数が高くなる・アクセルレスポンスが向上する・加速が向上する

ブレーキペダル

燃圧が高い場合、燃料噴射量は必要過多となり通常時に比べ、アイドリング回転数や加速が向上します。

 

 

マフラーから黒煙を排気する

マフラー

燃圧が高い場合、燃料の微粒化と共に燃料を遠くまで飛ばすことができます。

燃料の微粒化はメリットになりますが、過度に燃料を遠くまで飛ばすことはデメリットになります。

必要以上に燃料を飛ばした場合、噴射した燃料は本来届くはずのないシリンダー内壁に付着します。

通常とは異なる混合状態となり、不完全燃焼や排気ガスにススを含みます。

また燃圧が高いことは、燃料ポンプに影響を及ぼします。

燃料ポンプへ必要以上の負荷 (過負荷) を与え、燃料ポンプの稼動率を高くし発熱や寿命を早めてしまいます。

 

 

エンジン温度の上昇

気温

必要以上の燃料噴射量は燃焼温度を上昇し、エンジン温度の上昇に繋がります。

通常の上昇温度と異なる場合は、設計時に想定した熱膨張による密閉度と異なる為に異常変形などの影響を及ぼすほか、スパークプラグ(点火プラグ)の番手を上げる必要があり、エンジン不具合走行性能悪化に繋がります。

 

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まとめ

  • プレッシャーレギュレーターの故障には、『燃圧低下』『燃圧高い』の2つの症状があります。
  • 燃圧低下の症状は、エンジン性能の低下やエンジンブローなどがあります。
  • 燃圧高い症状は、必要以上にエンジン性能が向上することや黒煙を排気するなどがあります。
  • 故障の原因は、バネのへたりや経年劣化による負圧ホースのひび割れがあります。

関連記事>>>『プレッシャーレギュレーターとは?役割と仕組みや構造について解説』

 

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