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操舵装置

パワステオイルの交換方法と料金・工賃はいくら?効果と全量交換の費用についても

2019年12月1日

パワステオイル 交換方法 

パワステオイル交換の際に『交換方法』や工賃を含めた『交換費用 (料金) 』を知りたいと思ったことはないでしょうか。

また交換方法の1つである全量交換の方法や費用についても具体的に知りたいと思ったことはないでしょうか。

ここでは、パワステオイルの交換方法や工賃を含めた費用(料金)、交換後の効果について解説していきます。

 

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パワステオイルの交換方法

 

全量交換(上級者レベル)

全量交換は上級レベル

全量交換は作業が難しく慣れていない方にはおすすめできません。

エア噛みを生じた場合には、パワステポンプの破損などリスクを伴います。

手順を誤るとパワステオイルが無くなりパワステポンプが焼付きます。

また、規定量を超えるパワステオイルを注油した場合には、オーバーフローを生じオルタネーターなど他の部品にかかる懸念があります。

全量交換は慣れていない方にはリスクがあり、ディーラーや専門業者など上級者のみ対象とお考えください。

全量交換を希望の場合はディーラなどの専門業者に依頼しましょう。

 

自信がある方向けに全量交換について解説します。

準備する物

  • 新しいパワステオイル:2L~3L程(1L:¥1,000円程)
  • 計量カップ
  • 石油(灯油)ポンプ( 通称:シュポシュポ)
  • 500ml~1Lの廃油入れ容器(PETボトル可)

 

step
1
エンジン

エンジン始動

エンジン停止します。

 

step
2
オイルの抜き取り

石油(灯油)ポンプ

パワステ用リザーブタンク内のパワステオイルをできる限り抜き取ります。

抜き取りには石油ポンプ (灯油ポンプ) などを使用します。

 

step
3
リターンホース

ホース
パワステオイル用リザーブタンクと接続するリターンホース外し、オイルが漏れないようリターンホースに (ボルト可) をします。

リターンホースを外す際には、オイル漏れやオイルの飛び散りがあります。

栓をしたリターンホースは、オイル漏れに備えて廃油を入れる容器 (500ml ~ 1Lのペットボトル可) に差し込みます。

リターンホースを抜いた瞬間にパワステオイルは多量に漏れます。
養生や拭き取り用ウエスなどを用意しておきましょう。
リザーブタンクのキャップ(蓋)を締めておくと少し漏れにくくなります。

 

step
4
新パワステオイル

パワステオイル

リザーブタンク新しいパワステオイルを入れます。

リターンホースを空容器 (ペットボトル) に差し込んだ状態にしておきのみを外しハンドル数回切ります。

ハンドルを切るたびにリターンホースから古いパワステオイル (黒色) が排出されます。

排出と同時に新しく注油したパワステオイル (透明感がある) は吸い込まれます。

容器から廃油 (排出油) が溢れないよう確認しながらハンドルを切る作業を行います。

容器の半分位まで廃油が貯まると別の空容器に交換することが安全です。

 

step
5
繰り返す

パワステオイル

再びリターンホースを空容器に入れ、【step:4】の作業を繰り返します。

黒色のパワステオイルから透明感のある色になるまで繰り返します。

 

step
6
リターンホースの接続

リザーブタンクキャップ(蓋)が締まっていることを確認します。

キャップ (蓋) の締まりを確認後は、リザーブタンクにリターンホース接続します。

接続の際はリターンホースから多少のオイル漏れがあります。

 

step
7
エア抜き

重要!エア抜き

全量交換後必ずエア抜きをしてください。

必要なもの

  • ジャッキアップ

ジャッキがない場合はダンボールを2枚用意します。(左タイヤ・右タイヤ用)

step
7-1
前輪のジャッキアップ

ジャッキ

後のハンドルを切る作業の為に前輪ジャッキアップしタイヤを路面から浮かせます。

ジャッキがない場合は、路面と左右の前タイヤの間にダンボールを敷きます。

 

step
7-2
キャップ (蓋) を開ける

エンジンルーム内のリザーバタンクキャップ (蓋) を開けます

 

step
7-3
オイル量の確認

エンジン停止状態でハンドルロック位置まで左右にハンドルを4 ~ 5回切ります。

リザーバタンク内 (パワステオイル用) のオイル量確認します。

規定量 (MAXとMINの間にオイルがあること) のオイル量に満たない場合はオイルを継ぎ足します。

 

step
7-4
泡立ちの確認

エンジン始動します。

エア抜きの為にハンドルを左右どちらかのハンドルロック位置まで切ります。

エアが抜けていればリザーブタンク内 (パワステオイル用) のパワステオイル泡立ちます。

 

step
7-5
完了

リザーブタンクのキャップ (蓋) を締めてエア抜き完了です。

安全な場所でテスト走行をします。

もし、ハンドル操作に違和感異音を聞き取れる場合は、もう一度エア抜き作業をします。

エア抜き作業を繰り返しても改善されない場合は、パワステポンプ損傷などが考えられます。

 

パワステオイル全量交換のメリット

全量交換の場合、希釈交換 (既存の古いパワステオイルに新しいパワステオイルを継ぎ足し綺麗にする方法) に比べ約半分のオイル量で済むため、オイル費用約半分に抑えれます。

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希釈交換(汚れたパワステオイルを新しいパワステオイルで薄める)

初級者 中級者の方には、既存の汚れたパワステオイルに新しいパワステオイル継ぎ足して薄める希釈 (きしゃく) 交換 がおすすめです。

手間と時間はかかりますが、全量交換と違い初級者であっても交換作業は行えます。

パワステオイル交換に必要な物

  • 新パワステオイル:3L~4L(1L:¥1,000円)
  • 500ml ~ 1Lの廃油入れ容器(PETボトル可)
  • 計量カップ
  • 石油(灯油)ポンプ(通称:シュポシュポ)
あると良い物
  • ジャッキ(前輪ジャッキアップ)

ドレンは無し

パワステオイルの交換はエンジンオイル交換のように既存の古いオイルを全て抜き取り、新しいオイルを注油する交換方法ではありません。

従って、パワステオイルを抜き取るドレン(排出)は設けてありません。

 

 

【 希釈交換の手順 】

 

step
1
エンジン始動 (希釈交換)

ボンネット

ボンネットを開けエンジン始動します。

 

step
2
ジャッキアップ (希釈交換)

ジャッキ2

後のハンドルを切る作業の為に前輪ジャッキアップしタイヤを路面から浮かせます。

 

ダンボール

ジャッキがない場合は、路面と左右の前タイヤの間にダンボールを敷きます。

 

step
3
ハンドル (希釈交換)

ハンドルロック位置まで左右どちらかのハンドルを切ります。

 

step
4
リザーブタンク (希釈交換)

エンジンルーム内のリザーブタンク (パワステオイル用) のキャップ (蓋) を開けます。

 

step
5
オイル抜き取り (希釈交換)

石油(灯油)ポンプ

石油(灯油)ポンプ (通称:シュポシュポ) を用いて、既存の古いパワステオイルを抜き取ります。

 

抜き取りの際は、リザーバータンクのMIN (LOW) を下回らないよう気をつけます。

 

注意

MINを下回るとエアの混入(通称:エア噛み)を生じる恐れがあります。

作業時はMINを下回らないよう十分に注意してください。

もし、MINを下回りエア抜き作業が必要な場合は 、

>>『エア抜きの手順について解説

 

計量カップを使い抜き取った古いオイル量メモしておきます。

 

step
6
新パワステオイル

パワステオイル

石油(灯油)ポンプにて抜き取った量同量新しいパワステオイルリザーブタンクへ注油します。

 

step
7
新旧のパワステオイルを混ぜる

パワステポンプ内の古いパワステオイルと新しく注油したパワステオイルを混ぜる為に、ハンドルロック位置までハンドルを3 ~ 4往復切ります。

 

 

ダンボール

据え切りの際はタイヤと路面の間にダンボールを挟むとハンドル操作が容易になる他、パワステ機構の負荷低減やタイヤの部分摩耗を抑えることができます。

 

据え切りとは

据え切りとは車両を停止した状態でハンドルを切ることです。

タイヤの一部分のみ摩耗することや車種によってはパワステ機構に負荷を与える場合があります。

 

step
8
繰り返し作業

パワステオイルを更に綺麗にしたい時は、上記工程を繰り返しオイルを徐々に綺麗にします。

1回のみで終えることも可です。

繰り返す程パワステオイルは綺麗になります。

 

step
9
規定量の確認

リザーバータンク規定量 (MAXとMINの間) が満たされていることを確認しキャップを締めて完了です。

油圧パイプは絶対に外さないで下さい

パワステオイル交換の際はパワステ機構の油圧パイプを絶対に外さないで下さい。

もし作業に欠陥がある場合は、パワステオイルは漏れてステアアリング操作は非常に重くなります。

走行中にオイル漏れが生じた場合は大きな事故に繋がる恐れがあります。

 

step
10
廃油処理

パワステオイル交換後の廃油を適切に処理します。

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パワステオイルの交換料金・工賃

費用

 

ディーラーの全量交換費用

普通車の場合

  • パワステオイル    :¥2,000円~¥3,000円(2L ~ 3L)
  • 石油(灯油)ポンプ    :¥100円
  • 500ml~1Lの空容器:PETボトル可
  • 工賃                        :¥5,000~¥6,000円程
  • 合計                        :¥7,100円~¥9,100円程

 

自分で全量交換

自分で交換する場合

自分で交換する場合は工賃はかからない為、¥2,100円 ~ ¥3,100円程です。

  • 交換費用の合計:¥2,100円 ~ ¥3,100円程

 

オートバックスの全量交換費用

パワステオイルと工賃を含めて¥3,300円 ~ です。

オートバックスの交換費用

  • 普通車 :¥3,300円 ~ 

車種によっては¥5,000円以上の交換費用がかかります。

 

交換時間

時間
ディーラーやオートバックスなどで交換した場合の交換時間20分 ~ 30分程です。

 

希釈交換の費用

自分で希釈交換

普通車の場合
  • パワステオイル   :¥3,000円 ~ ¥4,000円(3L ~ 4L)
  • 石油ポンプ     :¥100円
  • 500ml~1Lの空容器:PETボトル可
  • 合計                        :¥3,100円~¥4,100円
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パワステオイル交換後の効果は?

ステアリング ハンドル

パワステオイル交換後の効果を大きく実感することはあまりありません

ハンドリングが少し良くなった気がする程度です。

体ではほぼ感じませんが新しいパワステオイルに交換したことでパワステ機能は確実改善しています。

 

パワステオイルの交換時期

パワステオイルの交換時期は走行距離や使用年数を基に明確に定められていません。

パワステオイルの交換は自己判断で交換します。

自己判断の例

  • ハンドリングに違和感を感じた時
  • 年式5年経過 (目安)
  • 走行距離5万km (目安)

交換時期を迎えたパワステオイルでは、ハンドリングに支障をきたし危険を伴う運転を強いられます。

交換時期を迎える前の早めの交換が安全です。

 

まとめ

  • パワステオイルの交換方法には、上級者向け全量交換初・中級心者向け希釈交換の2通りがあります。
  • パワステオイルの全量交換の費用は¥7,100円 ~ ¥9,100円程 (工賃含む)かかります。
  • パワステオイルの希釈交換の費用は¥8,100円~¥10,100円程 (工賃含む)かかります。
  • パワステオイル交換後の効果は体感はありませんが、パワステ機能は確実に改善しています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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