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車のオーバーヒートの原因と症状とは?対処法と修理費用についても

投稿日:2019年1月2日 更新日:

オーバーヒート 原因 症状 対処 修理

車のオーバーヒートが起きる原因や症状について気になったことはないでしょうか?

また、オーバーヒートが起きた場合の対処や修理費用についても気になりませんでしょうか。

当記事では、車のオーバーヒートの原因と症状、起きた場合の対処法と修理費用について解説します。

事前に知っておくことで、高額費用やトラブルを小さく抑えることができます。

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目次

オーバーヒートの原因とは

ラジエター【 出典:モノタロウ 冷却装置の構造

オーバーヒートの原因冷却水漏れ不足冷却系統故障です。

冷却系統の主な部品

  • ラジエター本体
  • ラジエターホース
  • ラジエターキャップ (圧力調整弁)
  • ラジエターファン (ファンモーター)
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • 冷却水(ラジエター液、クーラント、LLC)
  • エンジンオイル
  • 走行風が当たらない

 

ラジエター本体

ラジエター

ラジエター本体は、エンジンの熱で温められた冷却水を循環する装置です。

ラジエター本体の循環流路に破損があると冷却水が漏れて冷却低下となります。

【関連記事】>>>『ラジエターの水漏れの修理代はいくら?原因と応急処置についても』

 

ラジエターホース

ラジエターホース出典:Amazon

ラジエターホースはラジエター本体とエンジンを繋ぎ、ホース内は冷却水が流れます。

ラジエター本体の上部に取り付く『アッパーホース』と、下部に取り付く『ロアホース』亀裂ひび割れなどが生じると冷却水が漏れてエンジン冷却に支障をきたします。

【関連記事】>>>『ラジエターホースの交換費用は工賃を含めていくら?交換時期と方法についても』

 

ラジエターキャップ (圧力調整弁)

ラジエターキャップ

ラジエターキャップには、ラジエター内の圧力を調整する弁を備えています。

ラジエターキャップが損傷し圧力調整機能が失われた場合は、エンジン冷却機能も失います。

【関連記事】>>>『ラジエターキャップの交換時期と費用はどれくらい?漏れとオーバーヒートの原因は?』

 

ラジエターファン (ファンモーター)

モーター

ラジエターファンは、ラジエター本体を循環している冷却水を冷やす為のファンです。

電動ファンを駆動するモーターに損傷故障がみられる場合、電動ファンは回転せず冷却低下となります。

【関連記事】>>>『ラジエターファンが回らないのはモーターの故障が原因?交換費用はいくら?』

 

ウォーターポンプ

ウォーターポンプ

ウォーターポンプは、冷却水循環のために働くポンプ機能です。

損傷故障が見られると、冷却水の循環に支障をきたしエンジン冷却効果は低下します。

【関連記事】>>>『ウォーターポンプから水漏れする原因は?応急処置と修理についても!』

 

サーモスタット

サーモスタット出典:みんなの廃車工場

サーモスタットは冷却水の温度により循環流路を切り替える『開閉弁』です。

弁の開閉にて流路を切り替え、ラジエター本体を経由するか・経由しないか行っています。

損傷故障が見られると、弁は開閉されず流路の切り替えも行われません。

冷却水は温度に合わせた流路を通れず、適正温度を保てません。

【関連記事】>>>『車のサーモスタットが故障で修理した時の交換費用はいくら?寿命についても』

 

冷却水の漏れの確認

冷却水 クーラント液 ラジエター液 LLC

冷却水の漏れを確認するには、車両の下 (エンジンの下) にの液体が垂れていないか確認します。

冷却水の色は、トヨタ赤色日産緑色です。

地面に赤や緑の液体 (シミ) がある場合は冷却水が垂れていると考えられます。

また、冷却水は特有の甘い臭いをします。

色とあわせて臭いの確認もすると確かです。

冷却水は夏季など気温が高い時期は蒸発しますので、漏れの他に残量の確認もしてみましょう。

 

エンジンオイル

エンジンオイル

適正温度を超えた高温下での使用は、エンジンオイルに含まれる成分が分解され油膜切れを生じます。

油膜切れは冷却効果の低下や潤滑不良となり、摩擦熱が上昇し固着焼き付きを起こします。

 

走行風が当たらない

  • ラジエター本体にビニールや袋などが覆いかぶさる
  • ラジエター本体に着雪

 

稀にラジエター本体にビニールが付着し走行風が当たらないことがあります。

また、雪が降る地域ではグリルにが付着し走行風が当たらないことは良くあります。

グリルにビニールの覆い被さりや着雪がないか確認してみましょう。

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オーバーヒートの症状とは

オーバーヒートが起きた場合は、小さな症状であっても即座に安全な場所に停車することです。

少しの油断が大きな被害へ繋がります。

 

オーバーヒートは状況により次の症状があります。

  • 水温計の針が『H』付近あるいは『H』を指す
  • 高水温警告灯の点灯
  • エンスト・ノック音・異音
  • エンジンから蒸気の噴き上がりと異音
  • エンジンから発煙・オイルやゴムが焼けた臭い・エンジン始動不可

 

水温計の針が『H』を指す

水温計のHCの意味

  • H:ホット
  • C:コールド

 

通常、水温計の針は『H』『C』中間辺りを指しますが、オーバーヒート時は水温計の針は『H』付近あるいは、『H』を指します。

H付近を指しているのであればオーバーヒート初期段階です。

初期のうちに安全な場所に停車して救援依頼 (JAF・ロードサービス) をしましょう。

オーバーヒート初期段階に気がつかず、走行を続けた場合はHを指し、更に走行を続けると針はHを振り切り重度のオーバーヒートとなります。

オーバーヒートと見られた場合、即座に安全な場所に停車をして救援依頼をしましょう。

 

高水温警告灯の点灯

水温警告灯

メーターパネルに『高水温警告灯』点灯します。

高水温警告灯の点灯は、冷却水が高温になった為です。

走行中の冷却水は80℃ ~ 90℃が適温とされています。

冷却水の温度が90℃を超えた場合はオーバーヒートと判断し『高水温警告灯』が点灯します。

なお、高水温警告灯が点灯した場合はエンジン温度が低い時です。

アイドリング時や走行時にエンジンが暖まり消灯すると問題はありません。

 

エンスト・ノック音・異音

異音

オーバーヒート初期段階から更に状況が悪くなると異なる症状が見られます。

運転中にアクセルを離すとエンスト (エンジンストール) します。

反対にアクセルを踏み込むとノックをするような音やカリカリ、カラカラなど異音を発します。

加速の悪化やエンジン回転数が上がらない・エンジン回転数が不安定などの症状が見られます。

 

エンジンから蒸気の噴き上がりと異音

蒸気

漏れた冷却水が加熱している部品に触れ、ボディーとボンネットの隙間から蒸気が噴き出します。

オーバーヒート前の症状は沸騰するような『ボコッ・ボコッ』などのが聞き取れます。

 

夜間や暗い場所では蒸気と白煙のどちらか判別がつきにくいことがあります。

 

エンジンから発煙・オイルやゴムが焼けた臭い・エンジン始動不可

エンジンブロー

発煙オイル・ゴムが燃えた臭いエンジン始動不可は最も深刻な状況です。

オイルが燃焼した場合はボディーとボンネットの隙間から白煙が出ます。

エンジンルームからの発煙や焼けた臭いやエンジン始動不能は、エンジンに甚大な被害が及んでいることが考えられます。

水温計の針は、冷却水不足から『C』を指す、あるいは『H』を振り切ります。

非常に悪い状況となり、エンジン修理では再生できないこともあり、エンジン載せ替えあるいは廃車になることも考えなければなりません。

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オーバーヒートの対処

オーバーヒート時に素早く対処することで被害を小さく抑えることができます。

  • 安全な場所に停車
  • エンジンをONの場合
  • エンジンをOFFの場合
  • リザーブタンク内の冷却水の水位を確認
  • 注水して応急処置

 

安全場所に停車

エンジン故障

車がオーバーヒートした場合は、即座に安全な場所かつ他車の迷惑にならない場所を探し停車します。

周囲の安全確認と高温のエンジンルームに注意しボンネットを開け放熱します。

 

エンジンをONの場合

アイドリング

冷却水残っている場合は、エンジンを切らずにアイドリングを保ちます。

エンジンが始動していれば、冷却水の循環やラジエターファンの駆動から冷却効果が期待できます。

また、エンジンオイルは循環し油膜切れやガスケットの損傷を回避できます。

慌てずに行えば被害を小さく抑えることができます。

 

エンジンをOFFの場合

エンジン始動

オーバーヒートの状況によってはエンジンを切らなければならない時があります。

冷却水 (ラジエター液、クーラント、LLC) が全て漏れ出し空になっている、あるいは冷却水の漏れが進行中の時や、ラジエターファンが駆動していない場合は冷却効果が望めないうえ、エンジン始動により温度が上昇しますので即座にエンジンを切り自然空冷をします。

 

どちらの場合も救援依頼をする

JAF

安全な場所に停車後、冷却系統に不具合がみられないなどエンジン再始動が可能に思えても再びオーバーヒートを起こす懸念がありますので、救援依頼することが無難です。

特に冷却系統の不具合から冷却効果が低下している場合は、必ず救援依頼しエンジンの再始動はしてはいけません。

オーバーヒートの修理は高額費用がかかるほか、修理できずにエンジン載せ替えとなるほか、廃車を考えなければならない場合もあります。

【関連記事】>>>『車の廃車手続きをディーラーでした場合のかかる費用と期間は?保険の解約はいつ行う?』

慎重を期してJAFやロードサービスなどの救援依頼をしましょう。

 

リザーブタンク内 (リザーバータンク内) の冷却水の水位を確認

リザーバータンク リザーブタンク

リザーブタンク内 (リザーバータンク内) の冷却水の水位 (残量) を確認します。

リザーブタンク (リザーバータンク) には『FULL』と『LOW』の刻印があります。

冷却水が漏れている場合、水位は『LOW』を下回っています。

水位が『H』を超えている場合は、ラジエターキャップやシリンダーガスケットの損傷・破損が考えられ、冷却水の噴き出しや溢れた冷却水が熱した部分に触れ、水蒸気が出ている状況も考えられます。

水位が『FULL』と『LOW』の間にある場合は問題ありません。

冷却水が残っている場合、ヒーターを最大 (夏であっても) にすると冷却水の温度上昇を抑制することができます。

 

冷却水の白濁はエンジンオイルの混入

水位を確認する際に冷却水の色もあわせて確認します。

冷却水の色は赤(トヨタ)緑(日産)ですが、白濁している場合はエンジンオイル混入しています。

主な原因はシリンダーガスケット破損となり、ディーラーや整備工場で修理の必要があります。

 

注水して応急処置

水

冷却水が漏れている場合には、エンジン再始動は行わず救援依頼することが無難ですが、すぐ近くにディーラーや整備工場がある場合は応急処置として『水』を使えます。

注水は応急処置で冷却水のように継続使用は不可ですので、処置後はすぐに抜かなければなりません。

また、ラジエターキャップ開栓は必ずエンジン冷えてから行い、安全のためにタオルを準備します。

開栓の瞬間は高温の蒸気が噴き出す恐れがありますので、火傷には十分注意してください。

ラジエターキャップの開栓と閉め方については、『クーラント(ラジエター液)のエア抜き方法』が参考になります。

【関連記事】>>>『クーラント(ラジエター液)のエア抜き方法

注水後は水温計の針が『H』に達しないようゆっくり走行しディーラーや整備工場に向かいます。

向かう前には、エンジンオイル量の確認も必要です。

 

エンジンオイルの量を確認

エンジンオイル

オーバーヒート時は、エンジンオイル量が減少していることがあります。

エンジンが冷えた後、エンジンオイル量を確認します。

確認の仕方は車に乗る前に行う点検・確認と同じです。

オイルレベルゲージを抜き取り、上限と下限の間にあればエンジンオイルの量は問題ありません。

 

オーバーヒートに気がつかない危険性について

運転

オーバーヒートの症状に気がつかず走行を続けると、走行中にエンスト (エンジンストール) に遭遇する懸念があります。

エンスト (エンジンストール) はエンジン停止と同時にブレーキ・ステアリング操作のアシスト機能も停止します。

エンジン始動中のブレーキ・ステアリング操作は、アシスト機能が働き軽くなりますが、エンジン停止した場合はアシスト機能も停止し、ブレーキ・ステアリング操作は非常に困難 (重い) になります。

全く操作ができないことはありませんが、ほぼ操作不可能と考えていても良い程です。

 

オーバーヒートの対処法のまとめ

  • オーバーヒートの対処法は、即座に安全な場所に車を停車しボンネットを開けて放熱します。
  • 冷却水に漏れがない場合は、エンジンを始動した状態で冷却します。
  • 冷却水が漏れている場合は、エンジンを切り自然空冷をします。
  • オーバーヒート後は無理をせず救援依頼することが無難です。
  • 注水は応急処置です。冷却水の様に継続使用は不可です。

 

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オーバーヒートの修理代(修理費)と修理期間

費用

オーバーヒートの修理費用はオーバーヒートの原因になる部品の修理代になります。

あるいはエンジン本体の修理費用またはエンジン載せ替え費用がかかります。

エンジン本体の修理費用や載せ替えの場合は高額費用となり廃車を選択する方もいらっしゃいます。

  • 冷却水(ラジエター液・クーラント・LLC)
  • ラジエター本体
  • ラジエターホース
  • ウォーターポンプ
  • サーモスタット
  • ラジエターファンモーター
  • エンジンオイル
  • シリンダーガスケット
  • エンジン修理
  • エンジン載せ替え

 

冷却水 (ラジエター液・クーラント・LLC)

冷却水 クーラント液 ラジエター液 LLC

 

冷却水の交換費用

  • 交換 (乗用車):¥3,000円(3L)
  • 作業工賃    :¥8,000円程
  • 合計費用    :¥11,000円程
  • 交換時間    :約2時間

 

【関連記事】>>>『車のクーラント液の交換時期と費用はいくら?交換方法とエア抜きについても』

 

ラジエター本体

ラジエター

ラジエターの交換費用

  • 部品代 :¥50,000円 ~ 100,000円程
  • 作業工賃:¥20,000円程
  • 合計費用:¥70,000円 ~ ¥120,000円程

 

【関連記事】>>>『ラジエター本体の修理代

 

ラジエターホース

ラジエターホース出典:Amazon

ラジエターホースの交換費用

  • 部品代 :¥5,000円 ~ ¥20,000円程
  • 冷却水 :¥3,000円程 (乗用車の場合)
  • 作業工賃:¥8,000円 ~ ¥10,000円程
  • 合計費用:¥16,000円 ~ ¥33,000円程
  • 交換時間:2時間 ~ 3時間程

 

【関連記事】>>>『ラジエターホースの交換費用は工賃を含めていくら?交換時期と方法についても』

 

ウォーターポンプ

ウォーターポンプの交換費用

  • 部品代 :¥10,000円程
  • 冷却水代:¥3,000円程
  • 工賃  :作業性や車両により大きく異なります。
  • 合計費用:¥20,000円 ~ ¥60,000円程

 

【関連記事】>>>『車のウォーターポンプの異音は故障の症状?交換時期と費用はどれくらい?』

 

サーモスタット

サーモスタット出典:みんなの廃車工場

サーモスタットの交換費用

  • 部品代       :¥1,500円 ~ ¥2,000円程
  • 冷却水代      :¥1,000 ~ ¥3,000円程
  • Oリングやガスケット :各¥200円程
  • 作業工賃      :¥4,000円 ~ ¥7,000円程
  • 合計費用      :¥6,700円 ~ ¥12,200円程

 

【関連記事】>>>『車のサーモスタットが故障で修理した時の交換費用はいくら?寿命についても』

 

ラジエターファンモーター

モーター

ラジエターファンモーター

  • モーター代:¥30,000円 ~ ¥60,000円程
  • 作業工賃 :¥10,000円 ~ ¥20,000円程
  • 合計費用 :¥40,000円 ~ ¥80,000円程

 

【関連記事】>>>『ラジエターファンが回らないのはモーターの故障が原因?交換費用はいくら?』

 

エンジンオイル

エンジンオイル

エンジンオイル

  • 交換費用:¥3,000円 ~ ¥8,000円程
  • 作業工賃:¥6,000円 ~ ¥8,000円程
  • 合計費用:¥9,000円 ~ ¥16,000円程
  • 交換時間:1時間 ~ 1時間30分程度

 

シリンダーガスケット

シリンダーガスケット

シリンダーガスケット

  • 部品代 :¥3,000円 ~ ¥20,000円程
  • 作業工賃:¥10万円 ~ ¥25万円程
  • 合計費用:¥10万3千円 ~ ¥27万円程
  • 交換時間:2日間 ~ 5日間程度

 

エンジン修理

エンジン

エンジン修理

  • 修理費用 (工賃含む) :¥30万円 ~ ¥50万円程
  • 修理期間      :1ヶ月程度

 

エンジン載せ替え

エンジン載せ替え

エンジン載せ替え

  • 交換費用 (工賃含む) :¥50万円 ~ ¥80万円以上
  • 載せ替え期間    :1週間~2週間

 

シリンダーガスケット、エンジン修理、エンジン載せ替えでは、車種やエンジン型式により数十万円の費用の差があります。

 

【関連記事】>>>『車の廃車手続きをディーラーでした場合のかかる費用と期間は?保険の解約はいつ行う?』

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まとめ

  • オーバーヒートの原因は、エンジン冷却系統損傷破損故障です。
  • オーバーヒートの症状には、水温計の針の異常や高水温警告灯の点灯や発煙、異音、異臭などがあります。
  • オーバーヒートの対処には、即座に安全な場所に停車し救援依頼することです。冷却水の漏れの有無により、アイドリング維持するかエンジンを切るの選択があります。
  • オーバーヒートの修理費用は、各エンジン冷却部品の交換費用になります。エンジン修理や載せ替えの場合は高額費用がかかるほか、廃車の場合もあります。

 

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