運転中にラジエター液が漏れた際は、エンジンのオーバーヒートなどが懸念され走行し続けることは難しくなります。
液漏れの原因がラジエターホースの場合は、交換をしなくてはなりません。
ラジエターホースを交換した際はいくらの費用がかかり、交換までの寿命はどれくらいなのでしょうか。
当記事では、工賃を含めたラジエターホースの交換費用と交換時期、また自分で交換を行いたい方の為に交換方法をお伝えしていきます。
寿命の目安がつくことで、急なトラブルで走行中に路肩で停車をするなどの危険回避にもなります。
もくじ
ラジエターホースの工賃を含む交換費用
【 出典:株式会社ダブリュ・エフ・エヌ 】
(http://www.sev-online.jp/shopdetail/004000000002/)
ラジエターホースの交換費用
ラジエターホースは、『アッパーホース』と『ロアーホース』の2つで1組になっています。
ラジエターホース1組の部品代は約5,000円~約20,000円の費用がかかります。
価格差が大きい理由は品質の差です。
ディーラーなどで交換を行った場合の工賃は約8,000円~約10,000円になります。
アッパーホースとは
ラジエターの上部に繋ぐホースになり、冷却水が『エンジン → ラジエター』へ流れるホースです。
エンジン冷却の工程を経て流れてくるため、冷却水は熱を持っています。
熱を持った冷却水はラジエターで冷やされます。
ロアーホースとは
ラジエターの下部に繋ぐホースになり、冷却水を『ラジエター→エンジン』へ流すホースです。
エンジンを冷却する為に、冷却水を流すホースです。
中古品は部品代は安いですが既に数年分の経年劣化をしていますので、交換までの時期が早くなります。
費用を抑えるつもりが、交換の回数が多くなり工賃が高くついてしまうことが大いに考えられます。
冷却水の交換・補充が必要
ラジエターホースを交換する際には、冷却水が流れ出るため冷却水の交換あるいは補充も同時に行わなければなりません。
1リットル約1000円の冷却水を、乗用車では約3リットル使用しますので、冷却水代が約3,000円かかります。
交換費用の合計
交換費用(工賃)
- 部品代:約5,000円~約20,000円
- 冷却水:約3,000円(乗用車の場合)
- 工賃 :約8,000円~約10,000円
- 合計 :約16,000円~約33,000円
ラジエターホースの交換時期
ラジエターホースの交換時期はエンジンの走行距離10万km・使用年数10年が目安です。
ラジエターホースは、ゴム成型(成形)ということから約8年~10年程で経年劣化をします。
過酷な環境下で使用されるため、耐候性や高強度の材質を使用していますが、劣化を避けることはできません。
耐候性とは、屋外で使用する際の紫外線、雨、風、気温などからの耐久性です。
使用環境によっては、10万km・10年経過する前に寿命・交換時期を迎えることがあります。
寿命を迎えると、『アッパーホース』・『ロアーホース』に膨らみや亀裂が入り、亀裂が入った箇所からラジエター液が漏れます。
見た目は色あせ、触った時の感触はゴムの弾力が少なくなっています。
アッパーホースとロアーホースは同時に交換
『アッパーホース』と『ロアーホース』では、高温にさらされる『アッパーホース』がやや早めに交換時期を迎えます。
どちらか一方にしか劣化が現れていなくても、『アッパーホース』・『ロアホース』の両方を交換しておきます。
同じ様な環境下で使用していることから、まだ劣化が見られない方にも直ぐ劣化が現れるためです。
日々の点検
ラジエター液の漏れを日頃の点検で確認するには、冷却水が入っているタンクの残量を確認することです。
残量が規定の量に比べよりも少ない時は、ラジエターホースが劣化をして漏れていることが考えられます。
ラジエター液の特徴は色と甘い臭いです。
エアコンの水と見分けるポイントは、車両の下に赤色や緑色(青色)の液だまりがしていないか、その液に甘い臭いがしないか、などが判別のポイントです。
- 赤色(トヨタ)
- 緑/青系(日産など)
- 甘い臭い
ラジエターホースの交換方法
ラジエターホースの交換を自分で行うには大変な作業になる為、専門知識のあるディーラーや整備工場に依頼することが確実です。
液漏れ箇所がラジエターホースの他に見つかることがあります。
その場合の修理や交換はプロの方であっても難しい為、最初からディーラーや整備工場に依頼しておくことがよいです。
交換にかかる時間
ラジエターホースの交換にかかる時間は『アッパーホース』と『ロアーホース』の1組を、2時間~3時間程度で完了します。
車種により部品の取り外しなどが異なる為、作業時間は変わります。
取り付け作業が困難な車両では、作業時間が3時間を越えることもあります。
サースタットの交換も同時に
【 出典:https://en.wikipedia.org/ 】
ラジエターホースと同じくエンジンの冷却に使用される部品の一つに『サーモスタット』があります。
ラジエターホースが寿命で劣化をしている場合は、『サーモスタット』や『ラジエター』『ウォーターポンプ』などにも寿命がきていると考えられます。
サーモスタットの寿命は、ラジエターホースと同じ約10万kmのため、同時に交換することが工賃や時間において得策です。
この機会にラジエターやウォーターポンプの関連部品から液漏れがないか確認してみることも良いと思います。
関連記事>>>『車のサーモスタットが故障で修理した時の交換費用はいくら?寿命についても』
漏れている時は走行しても大丈夫?
ラジエターホースから液漏れした際は、走行してはいけません。
早急にラジエターホースの交換が必要になります。
ラジエター液が漏れている場合は、エンジンの冷却不足によりオーバーヒートやエンジンの焼き付きを起こし、高額な修理費がかかります。
場合によっては、車両火災やエンジンを破損する恐れがあります。
液漏れが多い場合や近くにディーラー・整備工場が見つからない場合は、JAFやロードサービスに救援依頼をしましょう。
応急処置
応急処置には、水を補充する方法があります。
水はラジエター液のように、防錆効果や凍結防止効果がなく錆を誘発させます。
液漏れが少ない場合の応急処置と考えてください。
ディーラーや整備工場に向かう途中は、水温計の針にも注意をして向かって下さい。
まとめ
- ラジエターホースの交換費用は工賃を含めて、約16,000円~約33,000円の修理代がかかります。
- ラジエターホースの交換時期は、10万km・10年が目安ですが、品質によっては10年を経過する前に交換時期を迎えます。
- ラジエターホースの交換方法は、ディーラーら整備工場に依頼することが確実です。
7年経過の車は修理を続けると損をするの?買い替える判断基準についても
走行距離が7万kmに差し掛かかると車の寿命が近づく為、修理や故障の頻度が多くなります。
そんな時に、『修理してもう少し乗り続けようか』 それとも『思い切って買い替えようか』と悩んでしまいます。
大きなお金が動くため、どちらを選択した方が損をせず得になるか判断に迷いが生じます。
10万kmに差し掛かり寿命が近づく車は修理をすると損をします。
関連記事新車を最も安く買う方法!値引きと購入費用を抑えるコツと時期を徹底解説!
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