ラジエターファンが回らなくなった場合は、エンジンの冷却不足により走行し続けることは難しくなります。
走行中に突然ラジエターファンが回らなくなった原因はなんでしょうか。
当記事では、ラジエターファンが回らなくなった原因と修理や交換した際の費用についてお伝えしていきます。
故障の原因がわかることで、交換時期や走行中のトラブルで緊急停止するリスクが減ります。
もくじ
ラジエターファンが回らない原因
- ヒューズ切れなどの電気的トラブル
- ラジエターファンモーターの故障/ラジエターファン本体の故障
ヒューズ切れなどの電気的トラブル
ラジエターファンが回らない場合はヒューズが切れていないか確認し、ヒューズが切れている場合はヒューズの交換になります。
ヒューズが切れていない時は、ラジエターファンの故障が考えられます。
動作確認
ラジエターファンを取外すことができる場合は、取り外したラジエターファンとバッテリーを直結し動作確認をしてみます。
ラジエターファンの駆動モーターが原因の場合
ラジエターファンが動作しない時は、ラジエターファンを駆動するモーターに原因があることが多くあります。
駆動モーターの故障原因は、長期使用による軸受け(ベアリング)の磨耗(寿命)やモーター各部の経年劣化です。
年式が経っているモーターは、走行距離や使用頻度が少ない場合であっても経年劣化や故障をします。
ラジエターファンモーターの交換費用について
ラジエターファンのモーター交換の費用は車種により異なりますが、約40,000円~約80,000円の費用がかかります。
ファンモーターが1つ付く車両と2つ付く車両があり、交換費用に大きな差があります。
車両によっては、80,000円以上の費用がかかることもありますので、事前に見積もりなどを取り確認することが良いです。
ラジエターファンモーターの交換費用
- モーター代:約30,000円 ~ 約60,000円
- 工賃 :約10,000円 ~ 約20,000円
- 合計 :約40,000円 ~ 約80,000円
ラジエターファンが故障した時の症状
- 水温計の警告灯が点灯する。
- 渋滞中やアイドリング中にエアコンが冷えない。
- ボンネットの隙間から蒸気が噴き上がる。
ラジエターファンが故障した際は、冷却水の温度は上昇し水温計の針は H 付近を指し警告灯が点灯します。
また渋滞中やアイドリング中は走行風が当たりませんので、エアコンの吹き出しからはドライヤーのように熱風が出てます。
リザーバータンクから噴きあふれた冷却水がエンジン周辺の高温部に触れ、ボンネットの隙間から蒸気となり噴き上がります。
この場合は、ボンネット付近からは高温部に触れて沸騰した冷却水のボコボコといった音がします。
アイドリング中であれば直ぐにエンジンを停止し、走行中の場合であれば安全な場所に停止をして直ぐにエンジンを停止します。
自然に冷えるまで待つと蒸気はおさまります。
自走することはできませんので、JAFやロードサービスに救援依頼をし、ディーラーら整備工場で修理・交換する必要があります。
応急処置
高速道路などを走行中に水温計が高くなり異常を感じた際、どうしても停止することができない場合は以外に思われますが、エアコンのヒーターを一番高い温度設定に切り替えると、少しは軽減されることがあります。
ラジエターファンが故障した時は走行は可能?
ラジエターファンが故障(停止)すると、冷却水を冷やすことができません。
この状態で走行すると、エンジンがオーバーヒートや焼き付きを起こし、エンジンの載せ替えをしなければならなくなります。
場合によっては車両火災を引き起こすこともあり大変危険です。
水温計の警告灯が点灯した時や異音を聞き取った際は安全な場所に停止をして、JAFやロードサービスに救援依頼をしましょう。
関連記事>>>『車のオーバーヒートの原因と症状とは?対処法と修理費用についても』
まとめ
- ラジエターファンが回らない原因は、ファンモーターの故障です。
- ファンモーターの交換費用は、約40,000円 ~ 約80,000円かかります。
- ファンモーターが故障した際は、冷却水の温度が上昇しオーバーヒートする恐れがあり走行はできません。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
修理して乗り続けるか新しく買い替えるか
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