O2センサーは長期間の使用によりセンサー部分が排気ガスや煤 (スス) により真っ黒になります。
エンジン警告灯 (エンジンチェックランプ) が点灯した場合や走行不調を感じた際に、O2センサーを清掃すると改善はしないかと考えたことはないでしょうか。
当記事では、O2センサーの清掃方法と清掃による効果・復活について解説します。
もくじ
O2センサーの清掃方法
【 出典:KURE(エンジンコンディショナー) 】
O2センサーの清掃方法は、まずO2センサーを取り外します。
取り外したO2センサーをエンジンコンディショナー (吸気系統や燃焼室に溜まった汚れを除去する洗浄剤) の使用や真鍮ブラシを使用して汚れを除去します。
洗浄剤 (エンジンコンディショナー) は数分間浸けた後、真鍮ブラシなどで擦ると汚れは落ちやすくなります。
洗浄後は新品とまではいきませんが汚れは除去でき、機能面においても問題はありません。
O2センサーの清掃後にはパーツクリーナーで脱脂
【 出典:Amazon(KURE パーツクリーナー) 】
洗浄剤などで洗浄した後は、脱脂 (油分を取り除く) のためにパーツクリーナーを使用します。
パーツクリーナーで脱脂した後、O2センサーを乾燥して清掃は完了です。
O2センサーの汚れ度合いにもよりますが、洗浄時間は約20分程度です。
O2センサーの汚れが軽い場合は、先程のエンジンコンディショナーと真鍮ブラシを使用した洗浄方法でなくても、パーツクリーナーのみを使用した洗浄にて汚れを綺麗に除去できる場合もあります。
もし、パーツクリーナーのみで汚れが落ちない場合は、エンジンコンディショナーと真鍮ブラシを使用した洗浄方法をお試し下さい。
O2センサー清掃後の効果と復活について
O2センサー洗浄後の効果や洗浄前の機能と同等に復活するか気になると思います。
酷い汚れを除去した場合は燃費改善などの効果はありますが、パーツクリーナーによる清掃では効果は殆ど感じられません。
エンジン警告灯 (エンジンチェックランプ) が点灯していた場合は、清掃によりエンジン警告灯は消灯します。
O2センサーは清掃よりも交換
O2センサーは清掃による多少の効果はありますが、期待する程の大きな効果はありません。
O2センサーは排気直後や触媒付近など過酷な環境に取り付けられていることから、多少の汚れが付着することは想定し使用可能に造られています。
車検を通す為に、とりあえずエンジン警告灯 (エンジンチェックランプ) を消灯したい、今の車をあまり長く乗り続けることはないなど、交換時間や手間からも特別な理由がない限りは清掃よりも新品交換することが効率的です。
関連記事>>>『車のO2センサーの寿命の目安や交換時期はいつ?交換費用はいくら?』
まとめ
- O2センサーの汚れが酷い場合の清掃は、洗浄剤 (エンジンコンディショナー) と真鍮ブラシで除去します。除去後はパーツクリーナーにて脱脂して完了です。
- O2センサーの汚れが軽い場合は、パーツクリーナーのみで清掃可能です。
- O2センサー清掃後の効果や機能面の復活は、汚れが酷い場合は効果があります。
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