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電装系

バッテリーのサルフェーション除去には装置が必要?掛かる時間と対策は?

2018年4月10日

バッテリーの病気とも言われる『サルフェーション』。

バッテリーの放電と充電を繰り返すことで生じる、避けられない『現象』です。

サルフェーションがおきた際の処置や、おこる前に対策をしておくことで経済的にも良い面があります。

サルフェーションとは何か?からお話していきます。

 

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サルフェーションとは? 原因や理由は?

車のバッテリー(鉛バッテリー)内は、電解液で満たされています。

バッテリーが放電する際には(放電とは電装品に電気を送ることです)、化学反応により負極板では『硫酸鉛』(りゅうさんなまり)が生成されます。

生成された『硫酸鉛』は、充電作用で電解液中に溶け込みます。

バッテリーはこの『放電作用』と『充電作用』を繰り返しています。

 

放電時に生成された『硫酸鉛』は、充電が行われないことには電解液中に溶け込みません。

従って、放電時間が長くなると『硫酸鉛』は負極板に残った状態となり、次第に硬化結晶化します。

硬化した硫酸鉛は充電を行ったとしても電解液中に溶け込まなくなり、そのまま負極板に蓄積します。

蓄積が続くと硫酸鉛は負極板を覆ってしまいます。硫酸鉛は不導体と呼ばれる電気を通さない性質ですので、蓄積あるいは覆った硫酸鉛は電気の流れを悪くする『抵抗』となります。

この一連の流れを『サルフェーション現象』と呼びます。

『サルフェーション』を繰り返すことで硫酸鉛が蓄積し続け、それに伴い電気抵抗も増え続けます。

同時に負極板の表面積(極板容積)が減少し電圧低下となり、バッテリーは徐々に寿命に近づいていきます。

日常の車の使い方では、一度出来てしまった硫酸鉛が再び溶けることはありませんが、強制的除去する方法ががありますので、次はそちらをお話していきます。

 

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サルフェーションの除去には専用機器を使う

一般的に行われているサルフェーション除去方法は、パルス充電器を使ったパルス波(パルス電流)によるものです。

パルス充電器にてバッテリー電解液の中に『パルス波』を流し込むイメージです。

そのパルス波の『イオン分解』により、負極板に蓄積した硫酸鉛を除去します。

負極板から硫酸鉛が取り除かれれば、抵抗となるものがありませんので、電気が流れやすくなります。

再びサルフェーションが生じた際は、この方法で再び負極板に蓄積した硫酸鉛を除去することができます。

『パルス波』を使用した方法には周波数を変えた二通りがあります。

硫酸鉛をイオン分解で除去すると言いましたが、厳密には負極板自体の表面を薄く剥ぎ取ることで、硫酸鉛も一緒に除去する方法になります。

そのため、繰り返し除去することで負極板の表面は、やせ細っていきますので電極板を傷つけることになります。

やせ細った負極板では充電・放電にも支障をきたす事になります。

また分解した一部の硫酸鉛がバッテリー電解液の中に沈殿して残る事も問題の一つです。

 

もう一方の方法は負極板を傷つけない周波数に設定し、硫酸鉛のみを除去する方法です。

この方法は負極板を傷つけることはありませんので、負極板のやせ細りを心配することはありません。

しかし、この方法は業務用であったり、バッテリーを車両から取外して行う必要があることや、パルス充電器の電源に起因したノイズの問題もあり、家庭向けではない方法です。

先に説明した方法は、負極板を傷つけてしまいますが、サルフェーション除去をしないよりはバッテリーの寿命を延ばすことはできますので現時的な方法ではないかと思います。

 

 

除去や溶解に要する時間と効果は?

サルフェーションの除去に要する時間は、硫酸鉛の蓄積量によるところもありますが、10時間~15時間くらいと考えておいた方が良さそうです。

バッテリーの充電時間が8時間~10時間ほどですので、それよりも長く要してしまいます。

除去効果については、新品同様とまではいきませんが、新品に近いところまでは回復します。

サルフェーション除去は一度とは限らず繰り返し除去できますので、寿命をむかえる度にバッテリーの新品交換を繰り返すより、サルフェーション除去を繰り返すことで経済的にもなります。

 

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サルフェーション対策

『サルフェーション現象』が生じてしまいうことは仕方のないことです。

車に使われている鉛バッテリーの唯一の欠点とも言われており、もしサルフェーションがなくなれば理論上は永久に使い続けることができるとまで言われています。

対策に近いものは、サルフェーションを除去する添加剤があります。

添加剤には錠剤や粉末などがあり、概ね1年に1回程度バッテリー内へ添加剤を入れるだけのものです。

後は、普段通り車を運転しするだけでサルフェーション除去が行えます。

さらに良い点は、添加剤による除去方法は硫酸鉛を除去する際に負極板を傷つけることがありません。

添加剤を使用した方法は一番手軽な除去方法です。

 

 

まとめ

  • サルフェーション現象とは放電期間が長くなる事で、硫酸鉛負極板蓄積すること。
  • 硫酸鉛が負極板に蓄積すると、電気流れ悪くなり充電・放電に支障をきたす。
  • 硫酸鉛の除去にはパルス充電器を使用する。除去時間は10時間~15時間を要する。
  • サルフェーション除去の効果新品近くまで回復し、除去は繰り返し行える。
  • サルフェーション対策は、添加剤一番手軽簡単。バッテリーを傷つける事もなく安心。

 

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最後までお読み下さり、ありがとうございました。

 

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