オルタネーターの寿命が迫っている時には、どのような症状や前兆がみられるか事前に知っておきたいと思ったことはないでしょうか。
また、オルタネーターの寿命の目安は走行距離 何万キロか気になったことはないでしょうか。
実は、オルタネーターは使用状況や車の年式により寿命が変わります。
当記事は、オルタネーターの寿命の症状や前兆と、寿命の目安について解説します。
オルタネーターの寿命の症状や前兆
オルタネーターが寿命の場合には、次の様々な症状や前兆があります。
- 充電警告灯が点灯
- エンジン始動しない
- エンジン回転数が上がらない
- 異音がする
- 電装品に不具合
① 充電警告灯が点灯
オルタネーターが寿命をむかえると『充電警告灯』が赤く点灯します。
走行中に充電警告灯が点灯した場合、直ぐに車が走らなくなることはありませんので安全な場所を探して停止しましょう。
バッテリーの電力 (充電量) を全て消費すると、走行中にエンジン停止し非常に危険です。
② エンジン始動しない
エンジン始動はバッテリーに充電してある電力を使用しますが、オルタネーターが寿命の場合は発電不能となりバッテリーへの電力供給も絶たれます。
エンジン始動に必要な電力はバッテリーに残された電力で始動します。
微量の電力しか残っていない、あるいは電力を全て消費している場合はセルモーターを駆動できずエンジン始動不能となり、バッテリー上がりと同様の現象が起きます。
③ エンジン回転数が上がらない
寿命の場合には発電が滞りますので、電装部品への電力供給に影響を及ぼします。
混合気に点火するスパークプラグ (点火プラグ) や燃料を噴射するインジェクターの作動に支障をきたし、アクセルを踏み込んでもエンジン回転数が上がらず、加速も鈍くなる症状がみられます。
④ 異音がする
- ベアリングやプーリーの異音
- Vベルト (ファンベルト) の異音
【 ベアリングやプーリーの異音 】
オルタネーターを構成する部品の『ベアリング』や『プーリー (ギヤ・歯車)』が磨耗や劣化している場合は異音を発します。
異音の特徴は、『ウィーン』『 ガラガラ』『カラカラ』など、高い異音がします。
【 ベルト鳴きの異音 】
異音には『ベルト鳴き』も含まれます。
エンジンとオルタネーターの動力伝達には、Vベルト (ファンベルト) を使用しています。
Vベルト (ファンベルト) の劣化や適切なベルト張りが行われていない場合は、張力がかかる加速時に『キュッ』などの異音がします。
⑤ 電装品に不具合
発電が滞りバッテリーに残された電力が残りわずかになると、電力不足から電装品に不具合や不調がみられます。
電装品には、メーターパネル、エアコン、オーディオ、ワイパー、ライト類など複数あります。
ヘッドライトが薄暗くなるなど電装品に不調がみられます。
寿命の症状と故障の違い
オルタネーターの寿命の症状は、故障に比べて緩やかな現象です。
寿命の場合は、オルタネーターの稼動や発電が微妙な動きをするため、電装品の作動も微妙な動きになります (アクセルを踏んでも加速がもたつくなど)。
一方、故障の場合は突然、全く作動しなくなります。 寿命と故障では症状が異なります。
オルタネーターの寿命までの距離と年数
寿命の目安
- 年式が高い車 :走行距離 約10万km
- 年式が低い車 :走行距離約15万km ~ 約20万km以上
- 電装品を高頻度車:10万km未満
オルタネーターの寿命は、車の年式や電装品を使用する頻度により大きく差があります。
オルタネーターは耐久性に優れた電装部品のため、年式が高い車であっても、走行距離:約10万kmまで耐え得る性能を備えています。
年式が新しい車では、約15万km ~ 約20万kmが寿命の目安ですが、使用頻度や運転状況により20万km以上の場合もあります。
一方、寿命が10万kmを満たない場合もあります。
寿命が10万km未満の車両
電装品の使用頻度が高くバッテリーの電力消費量が多い車両は、オルタネーターの稼動 (駆動) する頻度も高く、寿命が極端に短く (10万km未満) なります。
また、性能が良くないオルタネーターを搭載している車両の場合も10万km未満で寿命になることがあります。
オルタネーターの寿命年数
オルタネーターの寿命は年数で言い表すことは少なく、走行距離を目安にします。
オルタネーターの稼動 (駆動) はエンジンの回転を利用するため、走行距離を目安としてオルタネーターの使用頻度 (寿命) を計ります。
寿命は使用状況により変わる
オルタネーターの寿命は車の年式の他に、電装品 (エアコンやヘッドライトなど) の使用頻度や運転状況により変わります。
電力の使用頻度が高い場合は、オルタネーターの稼動頻度も高くなり寿命は短くなります。
例えば、主に夜間の走行が多い場合はヘッドライトの使用頻度が高い為、オルタネーターの稼動が高く寿命が短くなります。
反対にエアコンなど電装品をあまり使用せず、エンジン回転数を上げない運転をしていると、オルタネーターの稼動頻度は下がり寿命が長くなります。
Vベルト (ファンベルト) の寿命
オルタネーターはエンジンの回転をVベルト (ファンベルト) 利用し動力伝達しています。
Vベルト (ファンベルト) が寿命の場合はベルトが切れて動力伝達はできませんので交換の必要があります。
オルタネーターそのものが寿命ではないため、Vベルト (ファンベルト) のみを新しく交換すると通常通り走行することができます。
Vベルト (ファンベルト) がひび割れや磨耗している場合は、オルタネーターの駆動に支障をきたし発電は滞ります。
Vベルト(ファンベルト)の寿命の目安
- 走行距離:5万km ~ 10万km
- 使用年数:3年 ~ 5年
Vベルト (ファンベルト) の寿命である、走行距離が5万km ~ 10万kmに達していなくても、経年劣化からひび割れを生じ使用不可になる場合があります。
一方、3年経たずして5万km以上走行した場合は、磨耗が著しく交換しなければならない場合もあります。
寿命の症状や前兆がみられた場合は安全な場所に停車
オルタネーターに寿命の症状や前兆がみられた場合は、安全な場所に停車することです。
寿命の場合は発電が出来ておらず、バッテリーに残され電力 (充電量) のみを使用します。
バッテリーに蓄えられた電力を全て消費するとエンジンは停止します。
走行中にエンジン停止することは非常に危険です。
走行中にエンジンが停止しないよう、早めに安全な場所を探し停車します。
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まとめ
- オルタネーターの寿命の症状や前兆には、『充電警告灯が点灯』や『エンジン始動困難』『異音』など複数の症状があります。
- オルタネーターの寿命までの走行距離は年式により異なります。年式の低い車では走行距離約15万km ~ 20万km以上です。年式の高い車は、走行距離約10万kmです。
- 電装品の使用頻度が高い場合はバッテリーの電力消費量が多く、10万kmに達する前に寿命をむかえることがあります。
7年経過の車は修理を続けると損をするの?買い替える判断基準についても
走行距離が7万kmに差し掛かかると車の寿命が近づく為、修理や故障の頻度が多くなります。
そんな時に、『修理してもう少し乗り続けようか』 それとも『思い切って買い替えようか』と悩んでしまいます。
大きなお金が動くため、どちらを選択した方が損をせず得になるか判断に迷いが生じます。
10万kmに差し掛かり寿命が近づく車は修理をすると損をします。
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