こんな方におすすめ
- タイヤの買い替えを距離で知りたい方
- タイヤの限界を知りたい方(限界状態を知りたい方)
- タイヤを限界まで使いたい方
タイヤを買い換える際、
『タイヤの買い替えは距離で何万kmが目安だろ?』
と、思ったことはありませんでしょうか。
あるいは、
『タイヤの限界ってどんな状態?』
『タイヤを限界まで使ってから買い替えたい』
と、考えたことはありませんでしょうか。
タイヤにも他の製品と同様に買い替えまでの目安となる距離があります。
買い替え時期を過ぎたタイヤでは危険を伴うため、タイヤを買い替える目安の距離は何万kmか知っておきたいですよね。
当記事では、タイヤの買い替えまでの距離 (何万km) とタイヤを限界まで使うために知るべき注意点を解説します。
当記事を読むことでタイヤの買い替えは何万kmかわかるほか、タイヤを限界まで使うために知るべき注意点がわかります。
タイヤを経済的に買い替えることができます。
関連記事:タイヤをどこよりも安く買う方法を解説!どこで買うのがいいか一番安い店を詳細解説!
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タイヤの買い替え距離は何万km?
一般的にタイヤの買い替えを距離で図る場合は約32,000km (3万km ~ 5万km) が買い替えの目安です。
32,000km (3万km ~ 5万km) が買い替えの理由はタイヤの溝の深さです。
一般にタイヤの溝は走行距離5,000kmで1mm摩耗します。
理由
新品タイヤの溝深さは約8mmあります。
(タイヤメーカーや銘柄により少しの違いはあります)
タイヤの溝深さ:8mmから保安基準を満たす1.6mmまでの摩耗は約6.4mmです。
タイヤの溝が1mm摩耗するのに5,000km走れますので、約6.4mmの溝深さでは32,000km走れます。
ただし、運転の仕方やタイヤ管理、使用年月などにより買い替えまでの距離は短くもなれば長くもなります。
タイヤ買い替えまでの距離を短くしてしまう運転・管理には次のことがあります。
関連記事:タイヤをどこよりも安く買う方法を解説!どこで買うのがいいか一番安い店を詳細解説!
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急加速や急ブレーキなどの激しい運転
急ハンドルや急加速、急ブレーキ、高速コーナリングなどはタイヤの摩耗も加速しますので、3万km以下で買い替える場合もあります。
サーキット走行やワインディング・ロードなどを走る場合も同様にタイヤの摩耗は激しくなります。
反対に穏やかな運転ではタイヤにも優しいためタイヤの買い替えは6万km以上と長くなります。
タイヤの溝深さの確認はこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事
適正値でないタイヤ空気圧
適正値でないタイヤ空気圧もタイヤ買い替えまでの距離を短くします。
タイヤの空気圧が適正でない場合はタイヤは偏摩耗します。
タイヤ空気圧は高過ぎても低過ぎても良くありません。
距離は短くても製造年月が経った古いタイヤ
穏やかな運転やタイヤ空気圧を適正に保っていても、タイヤ買い替えの距離が短くなる場合があります。
タイヤはゴム製品のため使用していなくても経年劣化をします。
極端な例ですが、新品タイヤを購入してから10年間で1万kmしか走っていなくてもタイヤは買い替え時期 (寿命) です。
理由は経年劣化によるひび割れやゴムの柔軟性が低下しているためです。
タイヤの製造年月の確認
タイヤのサイドウォールには『タイヤ製造年月』が刻印されています。
図の『1614』からは、2014年の16週目 (3月下旬 ~ 4月上旬頃) に製造したタイヤとわかります。
1614の意味
- ”16” :1月1日から16週目 (3月下旬 ~ 4月上旬頃) を表します。
- ”14” :西暦の下二桁を表しますので2014年です。
紫外線や雨水に晒される環境
タイヤの買い替えは距離や製造年月だけでなく使用環境にも影響します。
特に紫外線は大きく影響します。
紫外線はタイヤの劣化を促進させるほか、タイヤ製造時に配合されている『タイヤ劣化防止剤』をタイヤから排出させてしまいます。
紫外線や雨水に晒す環境と倉庫など紫外線や雨水に晒されな環境ではタイヤの買い替え時期は大きな差を生じます。
事実、タイヤメーカにて紫外線が当たる環境と倉庫で管理したタイヤの劣化具合の実験では、倉庫管理のタイヤは3年経過後も新品タイヤとほぼ変わらない結果となりました。
紫外線はタイヤの劣化に加え『劣化防止剤』も排出させてしまい、タイヤにとっては2つの悪い要素があります。
雨水や泥などもタイヤの劣化を早めます。
泥はスポンジの様に水を吸水するため、タイヤが水に触れる時間を長くします。
タイヤに泥が付着しているとタイヤの上に水を含んだスポンジを置いている状態と変わりありません。
雨水や泥を付着する環境はタイヤ買い替えを早くします。
関連記事:タイヤをどこよりも安く買う方法を解説!どこで買うのがいいか一番安い店を詳細解説!
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タイヤ買い替え距離を長くする方法
タイヤ買い替えまでの距離を長くする方法は、穏やかな運転やタイヤ管理をしっかりすることです。
穏やかな運転を心がける
急加速や急ブレーキ、急ハンドル、高速コーナリングなど激しい運転をせず、ゆったりした加速や自然なブレーキなど余裕のある穏やかな運転が良いです。
タイヤ空気圧は適正値
タイヤの空気圧は高過ぎても低過ぎても良くありません。
空気圧が適正値でない場合はタイヤの偏摩耗やサイドウォールの損傷に繋がります。
タイヤの適正空気圧の確認は運転席のドアを開けたところに貼ってある『適正空気圧のステッカー』から確認できます。
また、タイヤ空気圧は『月に1度』は確認するようにします。
特に季節の変わり目は空気圧の変化は大きいです。
夏から秋や秋から冬など、高温の季節から低温の季節に変わる時は空気の体積変化も大きいくタイヤ空気圧の変化も大きいです。
関連記事>>>適正な空気圧のチェックを行う頻度は?
紫外線や雨水・泥を避ける
タイヤにとって紫外線は大敵です。
紫外線は大敵と言っても、車を運転するには紫外線から避けることはできません。
また、運転中に雨が降ることや泥が付着こともあります。
運転時は仕方ありませんが、自宅で車を駐車する際は車庫など紫外線や雨などを避ける場所が良いです。
車を車庫に入れた際にタイヤに泥が付着している時は取り除くようにします。
タイヤの管理が良ければタイヤ買い替えの距離は長くなります。
タイヤローテーション(タイヤ順列入れ替え)
タイヤのローテーション (順列入れ替え) はタイヤの買い替え距離を長くします。
注意ポイント
ただし、ローテーションをしても問題ないタイヤ・車種の場合に限ります。
車種によっては前輪と後輪のタイヤサイズが違う車種もあります。
スポーツカーなどには前輪18インチ、後輪19インチや前・後輪共に19インチであってもタイヤ幅・扁平率が異なる場合もあり、ローテーション不可の車種もあります。
関連記事>>>偏摩耗防止にはタイヤのローテーション
タイヤを限界まで使う為に知るべきこととは?
- スリップサインがの露出(溝深さ1.6mm)
- 走行距離:3万km ~ 5万kmに達する
- タイヤ製造日から8年 ~ 10年経つ
- ひび割れや亀裂が生じている
- 偏摩耗を生じる
- 走行時のロードノイズや感覚
スリップサインの露出 (溝深さ1.6mm)
タイヤには使用限度 (限界) があるため、溝深さが1.6mmに達するとスリップサインが現れます。
タイヤの溝深さ:1.6mm未満では道路運送車両法の保安基準違反になるほか、自身の運転にとっても大変危険です。
タイヤ溝深さの限界値は1.6mmですが、安全に走行できる溝深さは3mm ~ 4mmです。
特に雨の運転は危険を伴います。
安全運転の為には早めの買い替えが望ましいです。
『スリップサインの確認方法』はこちらで詳しく解説しています。
関連記事
ハイドロプレーニング現象とは
>>>ハイドロプレーニング現象は雨の高速道路に多い?スリップ以外の対策とは?
スタッドレスタイヤはプラットフォームの露出
スタッドレスタイヤにはスリップサインとプラットフォームの2つがあります。
スタッドレスタイヤの場合、スリップサインではなくプラットフォームが現れた時がタイヤの限界です。
プラットフォーム位置はタイヤのサイドウォールに『↑』の刻印があります。
一般に新品スタッドレスタイヤの溝深さは10mmありますが、プラットフォームは溝の深さ半分 (50%) になると現れます。
スリップサインは夏用タイヤと同じく1.6mmに達すると現れます。
雪道でなければスリップサインが現れるまでが限界ですが、スタッドレスタイヤは雪道には強いですが雨や水で濡れた路面には弱いため注意しなければなりません。
走行距離:32,000km (3万km ~ 5万km) に達する
先程の『タイヤの買い替えは何万km?』でお伝えしたように、
一般にタイヤの限界は距離:32,000kmですが、
運転の仕方によりタイヤを限界まで使う距離は短くも長くもなります。
タイヤ製造日から8年 ~ 10年経つ
一般にタイヤの使用年数は3年 ~ 5年ですが、使用年数のほかにタイヤ製造日からの年月にも限界があります。
タイヤを限界まで使う際はタイヤ製造日から8年 ~ 10年を限界と考えます。
タイヤ製造日の確認は先程の『タイヤの製造年月の確認』と同様です。
1614の意味は?
- ”16”:1月1日から16週目 (3月下旬 ~ 4月上旬頃) を表します。
- ”14”:西暦の下二桁を表します。(2014年)
従って、2014年の16週目 (3月下旬 ~ 4月上旬頃) に製造したタイヤを表します。
ひび割れや亀裂、偏摩耗が生じている
タイヤにひび割れや亀裂、偏摩耗が生じている時はタイヤの限界です。
ひび割れや亀裂はタイヤのサイドウォールや接地面、溝の底に生じます。
偏摩耗はタイヤ接地面に生じ、原因はタイヤ空気圧が適正でないことが多いです。
ひび割れや亀裂はタイヤバーストの危険
タイヤのひび割れを
「ひび割れ程度…」
と、軽く見てはいけません。
表には大きく現れませんが見えないタイヤ内部ではタイヤの劣化・損傷が進行しています。
ひび割れを放置するとタイヤバーストなど大きな事故に繋がる恐れがあります。
『タイヤのひび割れ』はこちらで詳しく解説しています。
関連記事» 車のタイヤの溝にひび割れがあるけど大丈夫?交換時期(寿命)についても
偏摩耗を生じる
タイヤの偏摩耗とはタイヤ接地面の摩耗に著しい偏りが見られることです。
偏摩耗の実例には以下があります。
【 偏摩耗の実例 】
- タイヤ接地面の外側が極端に摩耗
- タイヤ接地面の内側が極端に摩耗
- タイヤ接地面の外側と内側が極端に摩耗
- タイヤ接地面の中央が極端に摩耗
タイヤ偏摩耗の原因
タイヤ偏摩耗はタイヤ空気圧が適正でないことなどがあります。
タイヤ空気圧は高過ぎても低過ぎても良くありません。
- 【タイヤ空気圧が高過ぎる時の偏摩耗】
タイヤ空気圧が高過ぎる時はタイヤ接地面の中央が極端に摩耗します。
- 【タイヤ空気圧が低過ぎる時の偏摩耗】
タイヤ空気圧が低過ぎる時や重い荷物を積んでいる時は、タイヤ接地面の内側と外側が極端に摩耗します。
- 【タイヤ接地面の外側が極端に摩耗の原因】
タイヤ接地面の外側が極端に摩耗する時は極端なネガティブキャンバーが主な原因です。
- 【タイヤ接地面の内側が極端に摩耗の原因】
タイヤ接地面の内側が極端に摩耗する時は極端なポジティブキャンバーが主な原因です。
タイヤに偏摩耗を生じた時はタイヤを限界まで使ったと同じ
著しく摩耗した範囲にスリップサインが現れた場合はタイヤの限界 (買い替え時期) です。
偏摩耗していない範囲のタイヤの溝が充分に残っていたとしてもタイヤの限界 (買い替え時期) です。
少し勿体ない気もしますが安全を優先しましょう。
走行時のロードノイズ (走行音) や感覚
車を運転していると、
『あれ、いつもと何か運転感覚が違う気がする…』
『なんとなく、ロードノイズ (走行音) が大きい気がする』
と、感じたりすると思います。
感覚的なことですが、当たっていることがありますので気にしてみることです。
いつもの運転と違和感を感じた時はタイヤ買い替えの目安になります。
- ロードノイズが大きい
- 乗り心地が悪くなった
- 雨の日に滑りやすくなった
- 停止までの距離が長くなった
などは、タイヤを限界まで使った合図であり買い替え時期を迎えています。
まとめ
- タイヤの買い替え距離は32,000kmが目安です(3万km ~ 5万km)。
- タイヤの買い替えは距離のほか、運転の仕方やタイヤ管理により、長くも短くもなります。
- タイヤを限界まで使う目安は距離のほかに、スリップサインや製造日、ひび割れや偏摩耗などがあります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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