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走行系統

スリップサインの見方と探し方は?溝の測り方と片減りでも車検は通らない?

2018年4月24日

スリップサイン

タイヤの磨耗がどれくらい進行しているかを判別する『スリップサイン』の見方や『スリップサイン』がどこにあるか探し方がわからない方もいるかと思います。

また、スリップサインやタイヤの溝をどの程度まで使っても車検を通すことができるのか?

片減りは車検に通るのか? 『夏用タイヤ』と『スタッドレスタイヤ』の確認に違いはあるのか?

など、『スリップサインの見方』や『タイヤの溝深さの測り方』、『スタッドレスタイヤ』などについて解説していきます。

 

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タイヤのスリップサインとは

タイヤのスリップサインとは、『タイヤの溝深さを簡単に見分けれるように』したものです。

タイヤ溝の底の一部を法廷基準に従った深さに浅くしてあり、タイヤが磨耗するとタイヤの溝が途切れて見れるようにして、タイヤの寿命を示すものです。

 

 

スリップサインの見方・探し方

スリップサイン

 

YouTubeからも解説しています。

 

スリップサインはタイヤ溝の全周4ヶ所以上に設けられているほか、数はメーカにより異なります。

スリップサインの大きさは小さく見つけにくいですが、コツをわかればすぐに見つけられます。

タイヤ溝の底の部分にあることからタイヤを車両に装着した状態では見えにくくなります。

その為、「ここにスリップサインがありますよ」と、簡単に探せるようタイヤ側面に " ▲ " の刻印(目印)があります(刻印の先の溝にスリップサインがあります)。

スリップサインの見方

『スリップサイン』は夏用タイヤ、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)共に同じようにあります。

 

 

タイヤ溝の測り方

タイヤは4輪全てが均一に磨耗しているとは限りません。

それは駆動方式による違いや走行の仕方によってもタイヤの磨耗に偏りがあります。

一般的に、前輪駆動の車であれば前輪が、後輪駆動の車であれば後輪が磨耗しやすくなります。

つまり、駆動輪が磨耗しやすくなります。

走行の仕方の場合では、急発進や、急ブレーキ、急ハンドルを多用した運転の場合にも磨耗が偏ります。

以上のことから、タイヤ溝の測定時は1輪のタイヤではなく4輪全てを測るようにするといいと思います。

 

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タイヤ磨耗計を使用

タイヤ摩耗計

測り方は、力も必要なく凄く簡単です。

『タイヤ磨耗計』という商品がカー用品店で購入できますので、それを使って測定します。

タイヤ磨耗計をタイヤの溝に当て、後どれくらい溝が残っているかを確認するだけになります。

4輪全ての確認を終えるまで、1分少々の時間しか要しません。

タイヤ磨耗計は、アナログ式(アナログ式で充分です)であれば300円程度です。

大きさも小さく保管するにも場所を取りません。

 

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車検が通る溝の限界は何ミリ?スタッドレスタイヤは?

気になる、タイヤの溝が何ミリ残っていれば、安全に走行ができるか、車検が通るには何ミリ残っていればクリアーできるかについて触れていきます。

車検に通るには溝の深さは夏用タイヤ、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)共に、1.6mm以上なければなりません。

1.6mm未満では保安基準をクリアーすることができず車検が通りません。

車検のみならず整備不良とされ、違反点数2点、罰金9,000円(普通車)。

大型車の場合は、12,000円を科せられます。 

 

残り1.6mmになった時の確認は、スリップサインとタイヤの接地面が繋がってしまった時 (タイヤの溝が途切れて見えるようになった時) が、タイヤ溝深さが1.6mmになった時です。

1.6mmはタイヤの寿命のサインにもなりますが、寿命と安全に走行できることは別にあり、タイヤの溝が残り1.6mm間近では安全走行できませんので、もう少し早い段階でタイヤを交換しなくてはなりません。

 

 

夏用と冬用タイヤの片減りと車検の合否は?

車検には、偏った磨耗(偏磨耗)についての検査項目がありませんので、片べり自体が原因で車検に通らないことはありません。

タイヤの合否の分かれ目は『スリップサイン』が見えているか否かになります。

片減りについても、夏用タイヤ・冬用タイヤ共に保安基準は同じです。

タイヤの保安基準は原則的に全周検査になっている為、1ヶ所でも『スリップサイン』が見えていると、片減り問わず車検には通らなくなります。

 

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安全に走行できる溝深さは?

新品のタイヤの溝深さはメーカーや型式により異なりますが、夏用タイヤで、概ね8mm前後、スタッドレスタイヤで10mm前後あります。

溝が残っている方が、ブレーキやコーナリング性能、雨天時の走行がより安全になり、タイヤの溝があるに越したことはありません。

だからといって、少し減ったくらいで交換することは経済的ではありませんので、安全に走行する為に残り何ミリになると交換した方がよいか目安としてお話します。

 

雪道以外を走行する場合は、夏用タイヤ同様にスリップサインで判断します。

この時の判断基準は、夏用タイヤと同様に3mm前後になります。

 

雪道を走行する場合は、溝深さが50%を下回ると『プラットフォーム』が表れて雪道走行において、その性能を発揮できませんので、50%未満になったところで交換をしなければなりません。

詳しくは、次項の スタッドレスタイヤのラプットフォームとは?をお読みください。

 

夏用・冬用タイヤは、先程のお話にあるように、3mm未満となっても走行はできますが(冬用は雪道以外)、これより溝が浅くなると、雨天時の走行やブレーキなど安全面不安がありますので、3mm前後を目安に交換されることをおすすめします。

 

タイヤ溝深さが充分にない時のデメリットについては、こちらの記事をお読みください。

 

 

スタッドレスタイヤのラプットフォームとは?

スタッドレスタイヤには、『スリップサイン』に加え、もう一つ『プラットフォーム』というものがあります。

形や場所の見つけ方は『スリップサイン』と同様にタイヤ溝に有り、その側面には  " ↑ " の刻印があります。

『プラットフォーム』は雪道の走行が可能か否か判断するものです。

タイヤ溝を50%磨耗 (約5mm) したことを知らせ、雪道走行における限界値となります。

限界値の50% (約5mm) に達したタイヤで雪道を走った場合には、スタッドレスタイヤの性能を発揮することができず、氷上でのブレーキ性能悪化雪道を走行した際に大きくスリップし危険を伴います。

スリップサイン同様、タイヤの溝が途切れた形になりますので、その場合にはタイヤを交換しなくてはなりません。

 

スタッドレスタイヤを装着しており、雪道以外を走行する際は、プラットフォームが表れていたとしても(タイヤ溝深さが50%未満)、走行することができます。この場合は、夏用タイヤ同様に『スリップサイン』判断基準になります。

 

 

まとめ

  • スリップサインとは、タイヤの溝深さを簡単に見分けれるようにしたもの。
  • スリップサイン(プラットフォーム)の見つけ方は、タイヤ側面の▲(↑)の刻印が目印。4ヶ所以上ある。
  • 車検に通る溝深さの限界は1.6mmです。1.6mm未満は整備不良扱いになります。1.6mm以上を満たしていれば、タイヤが片減りであっても車検には通ります。
  • 安全に走行できるタイヤの溝深さは、3mm ~ 4mm程度まで。(夏用タイヤ)
  • プラットフォームとは、スタッドレスタイヤの溝深さ50%に達すると表れる限界(雪道走行に限る)を知らせるもの。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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