車のスパークプラグは消耗品の為いずれ交換しなくてはなりませんが、交換時期や費用はどれくらいかかるか気になるところです。
また、交換時期や寿命が迫った時にはどのような症状が現れるかも気になります。
当記事では、スパークプラグの交換時期や交換費用、寿命直前の症状などについてお伝えしていきます。
交換時期や症状、交換費用がわかることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
スパークプラグの交換時期
スパークプラグには、一般プラグと白金・イリジウムプラグがあり、それぞれ交換時期や寿命が異なります。
一般プラグ | 白金・イリジウムプラグ(片貴金属タイプ) | 白金・イリジウムプラグ(両貴金属タイプ) | |
普通車 | 20,000km | 20,000km | 100,000km |
軽自動車 | 10,000km | 10,000km | 50,000km |
一般プラグの交換時期・寿命(普通車・軽自動車)
一般プラグの交換時期は普通車と軽自動車では異なります。
普通車の場合、約20,000kmが交換の目安になります。
軽自動車の場合は、約10,000kmが交換の目安になります。
軽自動車のエンジン回転数は普通車に比べ高い傾向にあるためスパークプラグの点火回数は多くなり寿命は早くなります。
普通車と比べた寿命は半分が目安となります。
軽自動車では新車購入時にイリジウムプラグが装備されている車両であっても、中心電極のみの場合が多くあります。
中心電極のみの場合、耐久性は一般プラグと同等の約1万kmになります。
白金プラグ・イリジウムプラグの交換時期・寿命について
超寿命白金プラグ・イリジウムプラグの場合、一般プラグに比べて寿命は5倍長く、普通車では約100,000km(10万km)に1度の交換が目安になります。
軽自動車の場合も同様に寿命は5倍長く、約50,000kmに1度の交換が目安になります。
片貴金属タイプの交換時期・寿命(白金・イリジウムプラグ)
イリジウムプラグ、白金プラグと謳われているプラグの中には、中心電極のみイリジウムや白金コーティングを施してある片貴金属タイプのスパークプラグがあります。
中心電極のみコーティングを施してあるスパークプラグの寿命は、一般プラグと同等の耐久性(寿命)になり、普通車の場合は約2万km、軽自動車の場合は約1万kmになります。
また、中心電極のみコーティングが施してある片貴金属タイプでは、コーティングを施してない接地電極は徐々に消耗し減っていき、接地電極と中心電極の面積の差が大きくなると、失火やエンジントラブルに繋がる恐れがもあります。
両貴金属タイプの交換時期・寿命(白金・イリジウムプラグ)
接地電極と中心電極の両方にイリジウム、白金コーティングが施してある両貴金属タイプのスパークプラグでは、一般プラグに比べて5倍の約10万kmの寿命があります。
超寿命タイプと呼ばれるスパークプラグになります。
スパークプラグの寿命直前の症状
- エンジン始動の困難
- 異常燃焼・不完全燃焼
- アイドリングの不安定
- エンジン出力低下
- 点火タイミングのズレ
- 加速力の低下
- 燃費の悪化
- イグニッションコイルへの過負荷や損傷
電極部が徐々にやせ細る
スパークプラグが消耗すると電極部が徐々にやせ細ります。
電極がやせ細ると火花は飛びにくくなるため不確実な点火となり、エンジン始動困難や不安定なアイドリング回転数となります。
失火
不完全燃焼が起きると発火部である電極周辺には、燃え残ったカーボン(スス)が蓄積します。
カーボンは電気を通すため、電気は電極を通らずに蓄積したカーボンを通り電気漏れとなります。
電気が漏れると火花は飛ばなくなり失火を起こす恐れがあります。
失火の場合も同様に、エンジン始動が悪化する恐れがあります。
走行中に失火を生じた場合は、燃費の悪化やスムーズな加速が失われエンジン性能を充分に発揮することはできません。
異常燃焼
長期間の使用や点火回数が多い場合、蓄積された燃えカスの過熱により異常燃焼を起こし、プラグの電極溶解(プラグ先端が溶けて落下する現象)などのトラブルを起こす恐れがあります。
イグニッションコイルなど他の部品への影響
スパークプラグの寿命とみられる症状があるにもかかわらず交換をせず走行を続けた場合、スパークプラグ以外の部品に影響を及ぼします。
劣化により弱くなったスパーク(火花)を補う為に、イグニッションコイル(点火コイル)が過負荷(負荷がかかり過ぎる)となり、イグニッションコイルが損傷する恐れがあります。
イグニッションコイルのみならず、他の部品やエンジンの故障にも繋がる恐れがあります。
スパークプラグの交換時期や寿命がみられた際は早期に交換しなければなりません。
スパークプラグの価格と交換費用
スパークプラグは1シリンダーにつき1本のスパークプラグがつきます。
4気筒エンジンのスパークプラグを全て交換する場合は4本交換することになり、6気筒エンジンのスパークプラグを全てを交換する場合は、6本交換することになります。
スパークプラグの価格は一般プラグとイリジウムプラグでは異なり、イリジウムプラグは耐久性が高く、確実で強いスパーク性能を備えているため価格も高くなります。
工賃や作業時間を含め解説していきます。
一般プラグの価格と交換費用
一般プラグの場合、スパークプラグの価格は1本約¥1,000円になります。
4気筒エンジンのスパークプラグを全て交換する場合は、部品価格は約¥4,000円になります。
イリジウムプラグの価格と交換費用
イリジウムプラグは一般プラグに比べ、耐久性が高く確実で強いスパークを備えていますので価格は高くなります。
イリジウムプラグの価格は1本約¥2500円となります。
4気筒エンジンのスパークプラグを全て交換する場合は、部品価格は約¥10,000円となります。
工賃と作業時間
工賃はエンジン型式や車種により大きく差があります。
同じエンジン型式であっても車種が異なる場合や取外す部品点数により、工賃や作業時間は大きく異なります。
4気筒エンジンの交換費用
4気筒エンジンの一般プラグを交換した例
4気筒エンジンの場合、工賃は¥3,000円~¥12,000円程かかり、作業時間は30分~60分程度で完了します。
4気筒エンジンの一般プラグを交換した場合
- 一般プラグ4本の価格:¥4,000円
- 工賃(目安) :¥12,000円
- 交換の合計費用 :¥16,000円
V型6気筒エンジンの交換費用
V型6気筒エンジンのイリジウムプラグを交換した例
V型6気筒エンジンの場合、工賃は¥8,000円~¥15,000円程になり、作業時間は60分以上かかります。
V型6気筒エンジンのイリジウムプラグを交換した場合
- イリジウムプラグ6本の価格:¥15,000円
- 工賃(目安) :¥15,000円
- 交換の合計費用 :¥30,000円
まとめ
- スパークプラグの交換時期は普通車の場合、一般プラグでは2万km、超寿命タイプの白金・イリジウムプラグでは10万kmが交換の目安です。
軽自動車では、一般プラグは1万km、超寿命タイプの白金・イリジウムプラグは5万kmが交換の目安です。 - スパークプラグの寿命が近づくと、エンジン始動性やアイドリグ、エンジン出力、加速、燃費の悪化が症状として現れます。
- スパークプラグの交換費用は、4気筒エンジンの一般プラグを交換した場合の費用は、約16,000円。
V型6気筒エンジンのイリジウムプラグを交換した場合の費用は、約30,000円になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
関連記事>>『車のイグニッションコイルの寿命の症状を解説!交換時期についても』
7年経過の車は修理を続けると損をするの?買い替える判断基準についても
走行距離が7万kmに差し掛かかると車の寿命が近づく為、修理や故障の頻度が多くなります。
そんな時に、『修理してもう少し乗り続けようか』 それとも『思い切って買い替えようか』と悩んでしまいます。
大きなお金が動くため、どちらを選択した方が損をせず得になるか判断に迷いが生じます。
10万kmに差し掛かり寿命が近づく車は修理をすると損をします。
関連記事新車を最も安く買う方法!値引きと購入費用を抑えるコツと時期を徹底解説!
カーセンサー.net
『カーセンサー.net簡単ネット査定』は、全国にある買取り業者の登録数が1,000社以上と圧倒的に多く、他では掲載されていない地方にしかない地場の買取り業者や、様々な車種やジャンルに特化した強みを持った買取り店、輸出向けや廃車解体業者、他の買取り査定では目にしない買取り店など、あらゆる買取り店が見つかります。
カーセンサーのコンテンツ内容は、初心者の方に必要な一括査定の知識が盛り込まれており、誰でも安心して利用できるほかサイトの操作も使いやすくなっています。
全国網羅し扱う車種の幅も広く、安心できる車買取店が見つけやすいです。
無料 ( 公式サイト )
↓ ↓ ↓
カーセンサー.net簡単ネット査定
ズバット車買取比較
『ズバット車買取比較』は、全国にある150社以上の買取業者へ無料で一括査定ができるサイトです。
車買取業者により査定額は異なりますので、1社のみの査定では本当の車の価値がわかりません。
『なるべく車を最高額で売りたい』とお考えの場合は、無料一括査定であれば同時に複数の査定額が比較でき、一番高い査定額に売却ができます。
最大で8社の一括査定が無料で行えます。
無料 ( 公式サイト )
↓ ↓ ↓
大手を含む100社以上の車買取業者から、最大8社に無料一括査定依頼