
車の燃費測定方法は道路整備や環境、車種の特徴などの理由から、少しずつ変更されていきます。
1973年に制定された『10モード』から『10・15モード』へ変わり、次に出てきたのが『JC08モード』です。
どのような理由から、JC08モードに変更されたのでしょうか。
この記事では、JC08モードの測定方法や実際に市街地を走行した場合の実燃費とカタログ値の差と、差が生じる疑問について解説をしていきます。
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JC08モードとは
JC08モード(ジェイシーゼロハチモード)とは、1リットルの燃料で何キロ(/km)走行できるのか数値化した『燃費』を表すものです。
それには、数種類の測定方法 (走行パターン) が含まれ、総重量が3.5t 以下の乗用・貨物車に適用されます。
1991年に定められた『10・15モード』から『JC08モード]へ変更になった理由は、実燃費とカタログ値に大きな差があることを指摘されたためです。
差が生じた原因は、測定方法(走行パターン)と市街地走行の差によるものです。
JC08モードでは、この差をより実際の走行条件に近づけ現実的な燃費にしたものです。
JC08モードの始まりは2011年4月1日からの車両で、それ以前に販売されてた車両は2013年2月28日までに、JC08モード燃費値の表示が義務付けられています。
以前の『10・15モード』と測定方法に違いがある為、JC08モードでは1割(10%)ほど燃費が悪くなります。( 10・15モード:ジュウ・ジュウゴモード)
JC08モードの測定方法
JC08モードの測定方法は、シャシーダイナモ (スポーツジムにあるルームランナーの車版) というローラーの上で測定され、空気抵抗など実際の走行条件に近くなるよう負荷を与えて測定します。
C08モードでは、以前の『10・15モード』には無かった、エンジンが冷えた状態でのスタート(コールドスタート)が追加され、実際の走行条件になるべく近い状態を目指した測定をしています。
しかし、ハンドル操作やエアコンなどの電装品の使用や渋滞を想定したものは含まれていませんので、実情は実際の走行条件とはかけ離れています。
マニュアル車の場合は、変速するギヤのポジションが指定されています。
シャシーダイナモとは?
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JC08モードと10・15モードの違い
| JC08モード | 10・15モード | |
| 制定時期 | 2011年4月~ | 1991年~2011年4月 |
| エンジンスタート | 冷えた・暖まった状態 | 暖まった状態のみ |
| 加速・減速 | より大きく | – |
| 測定時間 | 1204秒 | 660秒 |
| 走行距離 | 8.172km | 4.165km |
| 平均速度 | 24.4km/h | 22.7km/h |
| 最高速度 | 80km/h (81.6km/h) | 70km/h |
実燃費とカタログ値に差がある理由
カタログの燃費数値は、実際に市街地走行した燃費数値ではなく、シャシーダイナモ(スポーツジムにあるルームランナーの車版)で実施された測定です。
測定内容は、実際の市街地走行などを想定したものです。
しかし、現実の市街地走行は道路・交通状況、天候や車両の状態など日々変化します。
特に電装品の使用は大きく影響し、近年は、エアコンをはじめ、オーディオ、カーナビ、ドライブレコーダー、モニター、センサー類など電装品が増え、その頻度も以前に比べ高くなっています。
実際の市街地走行と差が生じてしまうのはこのような理由からです。
実燃費に影響する要因
- 外気温
- 路面温度
- 風
- 坂、渋滞などの交通状況
- エアコンなどの電装品
外気温
外気の温度が低い日ではオイル粘度の違いや、空気中に含まれる酸素含有量の違いによりガソリンが濃く噴射され燃費へ影響します。
路面温度
路面温度によりタイヤの転がり抵抗が左右されます。
路面温度は低い時ほど、転がり抵抗が大きくなります。
夏と冬の気温差では、燃費の違いは概ね1割ほどの違いがあります。
風
車を運転している時にはわかりにくいですが、向かい風では抵抗が大きくなり燃料を多く消費します。
空気抵抗とは想像以上に大きいものです。
例えば、スケートの種目パシュートや自転車の4km団体追い抜きでは、空気抵抗(風の抵抗)の影響を軽減する目的から、先頭交代をしながら周回を重ねていきます。
この時、風(空気抵抗)の影響を直接受ける先頭の選手と2番目の選手では、空気抵抗や体力の消耗は3倍違うと言われています。
それだけ、空気抵抗や風の抵抗は大きく、燃費への影響も大きくなります。
坂、渋滞などの交通状況
上り坂があればアクセルを踏み込み燃料は多く消費されます。
渋滞ではほとんど進んでいないにもかかわらず、燃料は消費されていきます。
エアコンなどの電装品
外気温の変化によりエアコンのON/OFFを切り替えますが、エアコンを使用した場合の燃費への影響は1割(10%)ほど悪くなります。
エアコン使用時の電力はエンジンが基になり発電されます。
発電の為にエンジン稼働率が高くなると、必然的に燃料を多く消費します。
ハイブリッド車のJC08モード燃費値
ハイブリッド車の場合では、一般車(ハイブリッド車以外の車)に比べ、カタログ燃費値と実燃費の差が大きいと言われています。
燃費ランキング上位5車種を取り挙げてみましたが、平均カタログ燃費値に比べ、実燃費は約30%~40%程のダウンと、一般車(ハイブリッド以外の車)の10%程の下がりに比べ、大きな下がりとなっています。
理由は、冷機状態(短距離の運転には不向き)や高速巡航、熱の影響、エアコンによるものなど様々に言われていますが、詳細ははっきりわかっていません。
【 燃費ランキング上位5車種 】
| 平均カタログ燃費値 | 実燃費 | |
| T社 P | 37km/L | 24km/L (-35%) |
| T社 A | 35km/L | 23km/L (-35%) |
| H社 F | 32km/L | 22km/L (-30%) |
| N社 N | 35km/L | 21km/L (-40%) |
| H社 G | 32km/L | 23km/L (-30%) |
JC08モード名前の由来
J :Japan
C :chassis
08:2008年[/st-mybox]
『Japan chassis 2008年』を略した表記が『JC08』となっています。
まとめ
- JC08モードとは、実際の走行条件に近づけた燃費測定値です。一般的に燃費といわれる数値です。
- JC08モードの測定方法は、シャシーダイナモにて実際の市街地走行を基に負荷を付け加え測定されます。電装品やハンドル操作などは含まれません。
- JC08モードと実燃費に差がある理由は、測定と市街地走行の走行条件が完全に一致するものではないためです。
- ハイブリッド車の場合では、カタログ燃費値に比べ実燃費は30%~35%程下がります。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
関連記事 ≫ WLTCモード燃費はいつから導入し実燃費との差は?JC08モードとの違いは?
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