車や自転車など一般的にタイヤと呼ばれる空気圧タイヤが装備された乗り物に乗っている方は、このように思われたことがある経験があるのではないでようか?
『なんでタイヤのキャップがしっかり閉まっているのに空気が漏れるの?』
どれだけしっかり閉めても、どれだけしっかり確認しても、数ヵ月後にはタイヤの空気圧が下がっています。
その理由は、ゴムと空気の関係にあります。
ここでは、その理由についてお話していきます。
もくじ
タイヤの空気圧低下の理由は?
タイヤの空気圧が低下する原因は、『ゴムは空気を通す』為です。
タイヤには人間の目には見えない『小さな穴』が沢山開いています。
仮に空気は小さな粒が沢山集まって出来たものとします。
ゴムに開いている小さな穴よりも、空気の粒の方が少しだけ小さいためにすり抜けてしまいます。
しかし、少しだけ小さいために急激にすり抜けるわけではなく、徐々にすり抜けます。
数ヵ月後にタイヤ空気圧が下がっている理由
『徐々にすり抜ける = 徐々に空気が抜ける』
ゴム以外の空気圧低下の原因は?
主なタイヤ空気圧の低下になる原因は、ゴムが空気を通すことですが、それ以外に考えられる理由を挙げてみたいと思います。
- 新品タイヤの成長によるもの
- タイヤバルブが破損している。
- タイヤとホイールが正しく密着していない。
- 季節によるもの(夏や冬)
1. 新品タイヤはタイヤが成長する
新品タイヤをホイールに装着した際は、まだタイヤはホイールの形状に馴染んでいません。
馴染みがないところに空気を入れると、タイヤ内部は空気により膨張し、さらに馴染もうとしタイヤの中の容積が少しだけ変化します。
このことを『タイヤが成長する』と呼びます。
タイヤ内の容積が変化しますので、それに伴って空気圧も少し変化します。
タイヤの成長は膨張することが多いため『空気圧が下がる』ことが多いです。
新品タイヤを装着してから1ヶ月間は起こりやすいため、空気圧も下がる傾向にあります。
2. タイヤバルブが破損している
タイヤバルブはタイヤの空気を入れる円筒状の突起したところになります。
タイヤバルブが破損していたり、ここに小さなゴミなどが挟まっていると空気が漏れる原因になり、『タイヤ空気圧の低下』に繋がります。
確認の方法は、タイヤバルブに石鹸水などをかけます。
空気が漏れている場合は、石鹸水が漏れ出した空気で泡を吹きますので、簡単に確認ができます。
3. タイヤとホイールが正しく密着していない
タイヤとホイールを組み込む際に正しく密着していない場合には、そこから空気が漏れ出し『タイヤ空気圧の低下』に繋がります。
ホイールを縁石(えんせき)にぶつけてしまった場合にも同様のことが生じます。
ホイール形状が変形しタイヤとホイールの密着性が悪くなり、その部分から空気が漏れることがあります。
4. 季節によるもの(夏や冬)
季節により気温差がありますので、空気の膨張・収縮の変化で空気圧が少し変化することがあります。
夏の高温時に入れた空気が、秋や冬の気温が低い時期になると空気が収縮し圧力低下になる場合もあります。
タイヤに窒素を入れて対策
最初に、タイヤの小さな穴と空気の小さな粒が原因でタイヤの空気圧が徐々に低下するとお話しました。
ということは、タイヤの小さな穴よりも、気体の粒が大きい場合には、すり抜けることが出来ずに空気圧が低下しないのではないでしょうか。
実は『窒素』がそのような気体にあたります。
タイヤに窒素を入れると、タイヤ空気圧の低下を遅らせることができます。
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空気を通さないゴムはない?
ゴムには沢山の種類があります。
大きく分けて、『天然ゴム』、『合成ゴム』の2種類があります。
天然ゴムの代表的なものは、輪ゴムです。飴色(あめいろ)をしたゴムが天然ゴムです。
それ以外の、色がついたゴムは『合成ゴム』と呼ばれるものです。
タイヤも黒色をしていますので、合成ゴムに入ります。
こういったゴムのほとんどは、空気を通します。
唯一、空気を通さないゴムは、シリコーンと呼ばれるゴムです。
人体に影響が少ないことで使われているゴムがシリコーンゴムです。
まとめ
- タイヤの空気圧が自然に下がる原因は、ゴムが空気を通すため。
- 新品タイヤの場合は 『タイヤの成長』による場合もある。
- タイヤやホイールの物理的な破損や変形による空気漏れ。
- タイヤの空気圧が下がる対策には、『窒素』を入れる。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
関連記事:タイヤに窒素ガスを充填する意味とメリットは?ハンドリング効果と乗り心地についても
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