F1界では2018年からは原則的にグリッドガールが廃止になりました。
(モナコGPでは2018年は復活、ロシアGPにおいても同年のみ復活との噂)
グリッドガールとレースクイーンは似て非なるもので混同しがちです。
今回は、グリッドガールとレースクイーンの違いについて、触れていこうと思います。
もくじ
グリッドガールとレースクイーンの違いとは
グリッドガールとレースクイーンは似て非なるものです。
グリッドガールとレースクイーンの違いについて以下の3点を比較していこうと思います。
- 仕事内容
- 採用(雇用)
- 衣装やコスチューム
グリッドガールとは
【F1】モナコGPでグリッドガール復活、ドライバーからは歓迎の声 #5ch 芸スポ+ https://t.co/SGB6fczKxQ pic.twitter.com/v5uySYk7CL
— ニライカナイφ★ (@niraikanai07) 2018年5月24日
グリッドガールの仕事内容
グリッドガールは1960年代から始まり伝統ある職業で主な仕事は2つあります。
1つ目の仕事は、決勝レース前のスターティンググリッド(予選の順位)を示す位置に、カーナンバーやドライバーの名前が入ったボードを掲げて立つことです。
【例】
カーナンバー3のドライバーが予選順位1位の場合は、グリッドガールは、『1番グリッド』に『3』と記載されたボードを揚げて立ちます。
2つ目の仕事は、決勝レースの結果、表彰台に上がる3名のドライバーを拍手で迎えることです。
この時、自らドライバーに話しかけることは禁止されています。
グリッドガールの採用・雇用
グリッドガールの採用は、レース開催地の20歳前後~30歳前後のモデルの女性が多く採用されており、レース主催者が採用します。
その為、レース開催地によってグリッドガールの顔ぶれは変わり、レースクイーンの様に年間通して同じ顔ぶれとはなりません。
容姿の審査は2次審査、3次審査があり美しさが求められます。
グリッドガールの衣装やコスチューム
グリッドガールの衣装は華やかに見せることや露出度の高いコスチュームを身につけることがが目的ではありません。
以前はそういった衣装でしたが、近年の衣装やコスチュームは開催地の伝統や文化などを象徴する民族衣装などをまとっています。
レースクイーンとは
今年は見事に青ですね!!!#レースクイーン#3カテゴリー #近藤みやび pic.twitter.com/u7EtG54uHq
— 近藤みやび (@miyabi_kondo) 2018年5月28日
レースクイーンは日本の鈴鹿あるいは富士が発祥と言われており、レースクイーンというワードは和製英語です。
1980年代~1990年までは特に注目が集められていました。
1980年代後半は日本で初めてのF1開催や故アイルトン・セナの人気もありレースクイーンも注目を集めていました。
レースクイーンの仕事内容
レースクイーンの主な仕事は、華やかな衣装を身につけ、開催レースに華を持たせることや、パラソル(傘)を持ち同じチームのドライバーを日差しから守ることやドリンクを渡すことなど、チームのドライバーをサポートすることが仕事になります。
スポンサー企業に採用されているレースクイーンは、スポンサーの商品案内や宣伝、イベントなどの交流にも参加をします。
スーパーGTでは、レースクイーンがグリッドガールも兼用しています。
レースクイーンの採用・雇用
レースクイーンは、各チームや各スポンサー企業に採用されています。
こちらもグリッドガール同様に年齢は20歳前後~30歳前後の女性が多く見受けられます。
グリッドガールのように開催地のレースのみに限らず、年間通しての活動になります。
レースクイーンの衣装やコスチューム
グリッドガールと比べると、衣装は派手なコスチュームや露出度が高めの衣装が目立ちます。
近年はあまりに露出が高い衣装は規制が入り、以前と比べ控えめな衣装となっています。
衣装にはスポンサーロゴが入ったものを身に着けています。
グリッドガールは、チームや各スポンサー企業に採用されていませんので、衣装やコスチュームにスポンサーロゴは入っていません。
グリッドガールの意味とは
グリッドガールの『グリッド』とは、レーシングカーの『スタート位置』の事を意味します。
カーナンバーやドライバーの名前が記載されたボードを挙げ、スタート位置(グリッド)に立つことから『グリッドガール』と呼ばれます。
スターティング・グリッドと言われるものがありますが、こちらは『スタート時の位置』という意味になります。
1番グリッドなら、1番先頭の位置。
2番グリッドなら、先頭から2番目の位置。
3番グリッドなら、先頭から3番目の位置。
といった意味になります。
グリッドガールとレースクイーンの起源について
グリッドガールとレースクイーンの起源について触れてみようと思います。
グリッドガール
グリッドガールの起源については詳細な記録が残っておらず、F1界では長く続いていたという情報もあれば、ある時期からグリッドに立つ女性(グリッドガール)が見るようになったという情報もあります。
レースクイーン
レースクイーンというネーミングからは海外と思われがちですが、レースクイーンの起源は1984年に鈴鹿サーキットで開催されたオートバイレースの鈴鹿8耐が始まりです。
当時のコスチュームは、チーム名が入った水着を着用し、ライダーを日差しから守るためにパラソル(傘)をさしていました。
その姿が注目や人気を集め、これをきっかえにコスチュームにスポンサーロゴを入れるようになりました。
グリッドガールとレースクイーンの給与は?
グリッドガール
グリッドガールは各国のレース開催地が採用しますので、グリッドガールとしての仕事は、F1に限ると1年を通して1度しかなく、開催国により物価や賃金が異なるため詳細は不明です。
レースクイーン
華やかな職業からは高給取りのイメージがありますが、現実は正反対です。
給料は日給制になっておりレースクイーンによって差はありますが、1レースあたり1万円~7万円程度です。
年間レース数が10レース前後と考えると、【 数万円 × レース数 】が年間の給料になります。
本業のみでは給料は少なく、容姿を活かした店舗のイベントコンパニオンなどのアルバイトを掛け持ちしているのが現状です。
美貌を保つための出費もかさみイメージとは裏腹な生活が現実で、人気No.1であってもレースクイーンのみで生活していくことは厳しいです。
まとめ
- グリッドガールとは、予選順位のグリッド位置にカーナンバーやドライバーの名前が記載されたボードを挙げて立つ女性で、開催地が採用します。
- レースクイーンとは、レース開催に華を持たせることやチームのドライバーをサポートしチームやスポンサー企業に採用されます。
- グリッドガールのグリッドの意味は、スターティンググリッド(スタート位置)のことです。
- レースクイーンの起源は、日本の鈴鹿8耐レースです。グリッドガールについては確認できる情報が不明です。
- 給与について、グリッドガールは確認できる情報は不明です。レースクイーンは人気N0.1であってもレースクイーンのみの収入では現実は厳しいです。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。