F1スペイングランプリ(スペインGP)で、ハースのドライバー、”ロマン・グロージャン”が再び他のドライバーを巻き込む接触を起こしました。
『グロージャン・ミサイル』と言われるほど、他のドライバーに追突する接触を、度々起こすグロージャンとは、どんな経歴のあるドライバーでしょうか。
今回は、ロマン・グロージャンについてお話してみようと思います。
もくじ
ロマン・グロージャン
ロマン・グロージャン(以下、グロージャン)は、フランスとスイスの二重国籍を持つ現在32歳の3児のF1ドライバーです。
2009年
2009年がF1デビューの年で、ヨーロッパGP(グランプリ)からデビューしました。しかし、このデビュー戦でルカ・バドエルと接触を起こしてしまいます。
この年は他にも、ジェンソン・バトンとも接触を起こし、イタリアGPでは単独(自滅)も起こしています。
2010年
2010年はチームに所属していませんでした。
2011年
2011年はロータス・ルノーのテストドライバーに就任していましたが、レースには出場していませんでした。
しかし、F1直下のカテゴリーGP2の”DAMS”チームに所属し年間王者に輝きました。
2012年
2012年は、再びロータス・ルノーに所属しF1ドライバーとなりました。
パートナーは現在フェラーリのキミ・ライコネンでした。
開幕戦からの数戦は、予選3番手や決勝レースでは表彰台やポイント獲得、ファーステストラップを記録するなど元GP2王者だけあって、速さを持ったドライバーを実証しました。
しかし、その後に大きな多重接触を起こし、1レースの出場停止と罰金が科せられ、その後のレースにおいてもペナルティーを受けることがあり、他のドライバーから批判を受けるようになりました。
2012年に起こした接触は、
- 第1戦 :パストール・マルドナルド
- 第2戦 :ミハエル・シューマッハ
- 第5戦 :セルジオ・ペレス
- 第6戦 :モナコGPで再びミハエル・シューマッハ
- 第9戦 :ポール・ディ・レスタ
- 第10戦:フェリペ・マッサとブルーノ・セナ
- 第11戦:キミ・ライコネン
- 第12戦:ルイス・ハミルトン
- 第15戦:マーク・ウェバー
10度の接触と1度の単独(自滅)、合計11度起こしています。
ここまで、通産20戦のうち11戦でレース1周目に接触あるいは単独(自滅)を引き起こしています。
この辺りから、他のドライバーからは、『問題児』など様々なキャッチフレーズがつけられました。
2013年
2013年は、前半戦はタイヤの使い方に苦しみましたが、後半は速さを見せつけました。
この年から、接触が原因で他のドライバーとの距離が出来始めました。
この年も、モナコGPでダニエル・リチャルドに追突を起こしました。
2014年
2014年は、最高順位が8位と成績が振るいませんでした。
パートナーはパストール・マルドナルドになり、以前に他車と接触を繰り返したことで ”2大問題児コンビ” として話題になりました。
2015年
2015年は、3位が1度あり、翌年から新チームのハースへ移籍することが決まりました。
2016年
2016年は、開幕戦6位、第2戦は5位と出だしは好調でした。
その後は良い成績が残せませんでしたが、チームには貢献をしました。
2017年
2017年は、好調と不調がハッキリわかるシーズンでした。
2018年
2018年は、先に行われたアゼルバイジャンGPで「ルーキーでもしなミス」と言われる単独(自滅)を起こし、今回のスペインGPで合計3台が絡む接触を起こしました。
その相手は、日本のホンダエンジンを搭載する、トロロッソ・ホンダのガスリーとの接触でした。
なお、この件でグロージャンは次戦モナコGPで3グリッド降格およびペナルティポイント2が加算されました。
スペインGPのトロロッソホンダの成績
ガスリーは残念ながらリタイヤとなりましたが、もう一人のトロロッソ・ホンダのドライバーである、ハートレーがポイント圏外ではありますが12位という結果を残しました。
チームのポイントランキングは10チーム中8位と前回の順位から変動はありませんでした。
スペイングGP終了後のランキング
ドライバーランキング
スペインGP終了時:ドライバーランキング
順位 | ドライバー | ポイント数 | 1戦 | 2戦 | 3戦 | 4戦 | 5戦 |
1 | ハミルトン | 95 | 18 | 15 | 12 | 25 | 25 |
2 | ベッテル | 78 | 25 | 25 | 4 | 12 | 12 |
3 | ボッタス | 58 | 4 | 18 | 18 | 0 | 18 |
4 | ライコネン | 48 | 15 | 0 | 15 | 18 | 0 |
5 | リカルド | 47 | 12 | 0 | 25 | 0 | 10 |
6 | フェルスタッペン | 33 | 8 | 0 | 10 | 0 | 15 |
7 | アロンソ | 32 | 10 | 6 | 6 | 6 | 4 |
8 | ヒュルケンベルグ | 22 | 6 | 8 | 8 | 0 | 0 |
9 | サインツ | 19 | 1 | 0 | 2 | 10 | 6 |
10 | マグヌッセン | 19 | 0 | 10 | 1 | 0 | 8 |
11 | ペレス | 17 | 0 | 0 | 0 | 15 | 2 |
12 | ガスリー | 12 | 0 | 12 | 0 | 0 | 0 |
13 | ルクレール | 9 | 0 | 0 | 0 | 8 | 1 |
14 | バンドーン | 8 | 2 | 4 | 0 | 2 | 0 |
15 | ストロール | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
16 | エリクソン | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
17 | オコン | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
18 | ハートレー | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
19 | シロトキン | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
20 | グロージャン | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
コンストラクターズランキング
スペインGP終了時:コンストラクターズランキング
順位 | ドライバー | ポイント数 | 1戦 | 2戦 | 3戦 | 4戦 | 5戦 |
1 | メルセデスAMG | 153 | 22 | 33 | 30 | 25 | 43 |
2 | フェラーリ | 126 | 40 | 25 | 19 | 30 | 12 |
3 | レッドブル | 80 | 20 | 0 | 35 | 0 | 25 |
4 | ルノー | 41 | 7 | 8 | 10 | 10 | 6 |
5 | マクラーレン | 40 | 12 | 10 | 6 | 8 | 4 |
6 | ハース | 19 | 0 | 10 | 1 | 0 | 8 |
7 | フォース・インディア | 18 | 0 | 1 | 0 | 15 | 2 |
8 | トロロッソ・ホンダ | 13 | 0 | 12 | 0 | 1 | 0 |
9 | ザウバー | 11 | 0 | 2 | 0 | 8 | 1 |
10 | ウイリアムズ | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
まとめ
- ロマン・グロージャンは、他車を巻き込む接触が多い。
- スペイングランプリのトロロッソ・ホンダの結果はハートレーの12位でした。
- チームのポイントランキングは、10チーム中8位と前回と変わらずでした。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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