車のタイヤには絶対に『買ってはいけないタイヤ』があります。
買ってはいけないタイヤとは、車種に適さないタイヤのことです。
車のタイヤは車種や用途、走行など様々な条件に合わせて造られています。
なぜなら、車種や用途が異なればタイヤへの負荷も異なるからです。
例えば、ミニバンとセダンを比べると車の全高は異なります。
全高が異なれば、タイヤに働く力の大きさ(負荷) も異なります。
タイヤにかかる負荷に合わせてタイヤを造らなければなりません。
従って、車や用途 (目的) に適したタイヤが用意されています。
【 例えば 】
- ミニバンにはミニバン専用タイヤ
- スポーツカーには応答性が良い&ハイグリップタイヤ
- 燃費を重視したエコタイヤ
などが用意されています。
上記のように車種や目的、用途に合ったタイヤを選ばなくてはなりません。
なぜなら、車種に合っていないタイヤを選んでは車の性能を引き出せないからです。
言い換えると、『買ってはいけないタイヤ』があります。
当記事では車種に適していないタイヤ、つまりは『買ってはいけないタイヤ』について解説します。
当記事を読むことでタイヤ選びに失敗しないほか、愛車に適したタイヤを買うことができます。
関連記事:タイヤをどこよりも安く買う方法を解説!どこで買うのがいいか一番安い店を詳細解説!
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絶対に買ってはいけないタイヤ銘柄
- 純正タイヤと方向性が異なる&タイヤ性能が劣るタイヤ
- ウェット性能の低いタイヤ
- 車種に適していないタイヤ
- 在庫処分のタイヤ
- 激安タイヤ
- 激安アジアンタイヤ
純正タイヤと方向性が異なる&タイヤ性能が劣るタイヤ
- 方向性を純正タイヤと同じにする
- タイヤ性能は純正タイヤを上回る
大前提としてタイヤを買い換える際は『純正タイヤを基準』にタイヤを選ばなくてはなりません。
純正タイヤはタイヤメーカと協力したうえで、車種 (車の特性) に合った適切なタイヤを選んでいます。
純正タイヤを基準
従って、純正タイヤと比べて『方向性が異なるタイヤ』かつ『タイヤ性能が劣るタイヤ』を選んではいけません。
必ず、タイヤの方向性は純正タイヤと合わせつつ、タイヤ性能は純正タイヤより上回る (純正タイヤより下回らない) を守って下さい。
① 純正タイヤと ”タイヤの方向性” を合わせる
純正タイヤにエコタイヤを採用している車にスポーツタイヤを選んでは、車の特性とタイヤの相性は合いません。
純正タイヤにエコタイヤを採用している車のタイプは燃費の良い車です。
少なくとも、
『燃費なんて気にしないから、ガソリンをガンガン使って車を早く走らせろ!』
と、言う考えのスポーツカーにエコタイヤを純正タイヤに採用はしません。
なぜなら、スポーツカーにエコタイヤを装着すると事故を起こす懸念があるからです。
車とタイヤのタイプが異なる組み合わせはミスマッチなため採用しません。
スポーツカーとエコタイヤの組み合わせのみならず、他の車種においても同様に言えます。
【 高級セダンの例 】
静粛性を求めて高級セダンを買ったが、ある日から燃費を良くしたいとエコタイヤを装着ました。
燃費は良くなるかもしれませんが当然、静粛性は損なわれます。
高級セダンは燃費向上に重きを置いた車ではないため、エコタイヤにしたからと言って極端に燃費が向上するわけではありません。
加えて、静粛性は悪化し乗り心地においても悪化の懸念があります。
家族や友達を乗せても、以下の様に言われるかも知れません。
『この車、高級セダンだけどあまり静かじゃないね』
純正タイヤと異なる方向性のタイヤ (ミスマッチ) を装着すると、全ての面において中途半端な車になってしまいます。
純正タイヤにエコタイヤを装着する車は、車の特性面においても燃費に重きを置いたクルマ造り・性能に設計されています。
例えば、急加速しない設計、エンジンを高回転まで回さない設計などです。
だからこそ、エコタイヤを履いて効果を発揮します。
車の特性とタイヤの方向性がマッチしているからです。
ちなみに、高級セダンにミニバン用タイヤを装着した場合はタイヤは偏摩耗します。
繰り返しになりますが、車の特性とタイヤの方向性がミスマッチだからです。
タイヤの方向性を合わせなければ、本来の車の性能は引き出せません。
『何の為にこの車を買ったの?』
と、いうことになります。
純正タイヤと異なる『タイヤの方向性』はミスマッチとなり、求めた車の性能に反する乗り味になります。
必ず、『タイヤの方向性』は純正タイヤと合わせて下さい。
タイヤの方向性とは
タイヤの方向性とは、純正タイヤのタイプ(特徴)です。
- スポーツタイヤ
- エコタイヤ(燃費重視)
- 静粛性重視のタイヤ
などがあります。
② 純正タイヤよりタイヤ性能を下回らない
純正タイヤのタイヤ性能を下回るタイヤ性能では、車の性能にタイヤ性能が追いついていないため安全性は低下します。
再びスポーツカーの例を挙げて恐縮ですが…
高トルクのスポーツカーにグリップの低いタイヤを装着すると、カーブを曲がりきれない事象や尻振り (後輪が滑る) を起こします。
理由は車の性能にタイヤ性能が追いついていないからです。
危険な目に遭う恐れがあるため、純正タイヤの性能を下回るタイヤを選ぶことは避けるべきです。
ウェット性能の低いタイヤ
ウェット性能の低いタイヤは雨天や濡れた路面では非常に滑りやすく危険です。
ブレーキをかけてから停止するまでの制動距離も長くなります。
【 見落としがちな点 】
ウェット性能の低いタイヤは濡れた路面のみならず、乾いた路面であっても滑りやすいです。
- 道路の継ぎ目 (高速道路や橋の継ぎ目など)
- マンホールの蓋
- 白線の上
などにおいても滑りやすく注意しなければなりません。
ウェット性能が高いターやメーカー
ヨコハマタイヤ
ヨコハマタイヤは雨に強いタイヤを多く販売していると言われています。
車種に適していないタイヤ
車のタイヤには『専用設計タイヤ』があります。
専用設計タイヤには以下のようなタイヤがあります。
【 専用設計タイヤの一例 】
- ミニバン専用タイヤ
- ワンボックスカー専用タイヤ
- SUV専用タイヤ
など、あります。
誤ってセダン (クラウンなど) にミニバン専用タイヤを装着すると偏摩耗や走行音 (ロードノイズ) は大きくなります。
車種に適していないタイヤを装着しては良いタイヤも ”宝の持ち腐れ” です。
本来の車の性能やタイヤの良い性能を活かせません。
車種に適したタイヤを選ぶことで、タイヤの性能が引き出されて本来の車の乗り味や性能が発揮されます。
激安タイヤ
激安タイヤには ”激安” である理由があります。
激安の理由は『安かろう悪かろう』です。
『激安』かつ『高性能』な理想のタイヤはありません。
激安の理由には以下の事例があります。
【 激安タイヤの理由・事例 】
- タイヤ製造年月から5年以上経過している
- タイヤ製造年月は新しいが管理が悪い(直射日光が当たる)
- 雨ざらしで放置されたタイヤ
タイヤの製造年月は浅いとしても、管理 (保管状態) が行き届いていないタイヤの品質は低下しています。
新しいタイヤの割に劣化が進んでいるためタイヤの寿命は短いです。
当然、性能の落ちたタイヤでは安全性も低下しており危険を伴います。
在庫処分のタイヤ
在庫処分のタイヤは管理が行き届いていないため、品質の低下したタイヤが売られている恐れがあります。
在庫処分で売られているタイヤは2度に渡って品質が低下します。
在庫処分のタイヤは販売当初(在庫処分セール前)から安く売られているタイヤを更に在庫処分セールにて安く売られているタイヤです。
在庫処分のタイヤは元から安く売られている理由
【 元から安く売られている理由 】
在庫処分で売られているタイヤは、元からタイヤを安く売るために仕入れたタイヤです。
タイヤを安く売るためには一度に大量のタイヤを仕入れます。
一度に大量のタイヤを仕入れるため、タイヤの仕入れ値を安くできます。
仕入れ値が安いため、タイヤを安く売ることができます。
カー用品店などでタイヤが安く売られている事例の1つです。
1度目の品質低下
大量に仕入れたタイヤは元から安く売る考えがあるため、安い価格なりの管理しかされていません。
つまり、タイヤの管理は行き届いておらず『品質の低下したタイヤ』です。
在庫処分セールが行われる理由
タイヤを安く売るために大量に仕入れたはずが、流通価格の変動により仕入れたタイヤが売れ残る事態になってしまった時に行われます。
なぜなら、季節が変わるため先の季節に合わせたタイヤを売らなければならないからです。
タイヤの置き場は先の季節に売られるタイヤを優先するため、販売時期を過ぎたタイヤは在庫処分セールとして売られます。
需要のあるタイヤが優先され、需要の過ぎたタイヤは優先度が低くなります。
需要が過ぎたタイヤの置き場なども十分確保されていれば問題はありませんが、現実的にタイヤ置き場の面積に余裕はありせん。
従って、需要の過ぎたタイヤは丁寧な扱いにはなりません。
2度目の品質低下
販売時期を過ぎた売れ残ったタイヤ (在庫処分セールのタイヤ) は、販売時期を過ぎているため管理は甘くなります。
先の季節に売るタイヤが優先されるためです。
当初からタイヤ管理が行き届いていなかったタイヤは更に管理が甘くなります。
在庫処分のタイヤは2回目の品質低下を招くことになります。
2度も管理が行き届いていないタイヤの品質は非常に悪いと考えられます。
安いタイヤには安いなりの理由があります。
在庫処分のタイヤは買ってはいけないタイヤの1つに含まれます。
激安アジアンタイヤ
激安アジアンタイヤの中には品質が保証されていないタイヤや製造メーカー不明など、詳細を明らかにしていない怪しいタイヤメーカーが数多くあります。
激安でないアジアンタイヤメーカーは問題ありません。
ただし、多くのアジアンタイヤは日本のタイヤメーカーと比べて品質や限界値などは低く設定されています。
普通に街乗りする程度なら問題はありませんが、国産タイヤと同じ感覚ではいけません。
怪しい点が多いため『絶対に買ってはいけない』タイヤです。
激安アジアンタイヤはタイヤメーカーや製造国、品質などの詳細は明らかになっていない場合がほとんどです。
激安アジアンタイヤを絶対に買ってはいけない理由
『激安』と付くアジアンタイヤの多くは、メーカー名やタイヤ銘柄など、各詳細を明確に公表していません。
また、激安アジアンタイヤは転売されることが多く、日本へ入るタイヤにおいても流通経路は不明なため不安が残ります。
詳細を明らかにしていない点が多く信用性に欠けるため激安アジアンタイヤの購入はやめるべきです。
もし、激安アジアンタイヤを購入するのであれば『何が起きても文句は言わない』覚悟を持って購入して下さい。
激安アジアンタイヤの値段の一例
激安とは、
- タイヤ1本:¥3,000円 ~ ¥5,000円
で売られているタイヤです。
例えば、
- ブリヂストンタイヤでは、1本:¥70,000円 (7万円) のタイヤが、
- 激安アジアンタイヤでは、1本:¥6,000円で売られています。
安全性などに不安をいだきますが、企業情報などを公表していないため確認などを取る手段がありません。
” 激安 ” でないアジアンタイヤについて
『激安』と付かない『アジアンタイヤ』メーカーは問題ありません。
買ってはいけないタイヤは『激安』と付く『激安アジアンタイヤ』です。
買っても問題の無いアジアンタイヤ
- ハンコック (韓国)
- ナンカン (台湾)
など
上位2つの他にも問題の無いアジアンタイアはあります。
ただし、大きな問題はありませんが、日本製のタイヤに比べると劣る点はあります。
値段も安いことから性能面や特定の条件下では弱い面があります。
例えば以下の点が劣ります。
- ウェット性能が低い
- グリップの限界点が低い
- 特定の速度域では不安定
など
安全面に不安があるタイヤの購入は控えたほうが無難です。
燃費や静粛性の問題であれば値段の安いタイヤとしても、自身が我慢できればいいですが、安全性が低いタイヤは危険に繋がる恐れがあるため避けるべきです。
参考
以下に該当する方であれば問題ありません。
- タイヤをうまく使える自信がある
- タイヤの特性を理解している
- 運転技術にて車をコントロールできる
- 何が起きてもタイヤの責任にしない方
おすすめのタイヤメーカー
国産メーカー
- ブリヂストンタイヤ
- ヨコハマタイヤ (ウェット性能高い)
- トーヨータイヤ
- ダンロップ
海外メーカー
- コンチネンタル (ドイツ)
- ミシュラン (フランス)
- ピレリタイヤ (イタリア)
- グッドイヤー (アメリカ)
上記のタイヤメーカから、愛車に適したタイヤや求める性能に合ったタイヤを選びましょう。
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まとめ
- 買ってはいけないタイヤとは、車種に適さないタイヤです。
- 特に買ってはいけないタイヤは『激安アジアンタイヤ』です。
- 車のタイヤは純正タイヤを基準に車種や用途・目的に適したタイヤを選ぶことが大切です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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