法定点検 (12ヶ月点検) などを受けた際に、
『次回はワイパーゴムを交換しなければなりませんね』
など、言われたことはないでしょうか。
そんな時にワイパーゴムの値段はいくらか気になったことや、そもそもワイパーゴムの交換時期はいつ頃か気になったことはないでしょうか。
ワイパーは前方の視界を確保し安全に走行するためには不可欠なパーツです。
交換時期を迎えてからでは視界を妨げるため、交換時期より少し前の交換が良いです。
当記事では、ワイパーゴムの交換時期と値段、ガソリンスタンドやイエローハットで交換する場合の工賃を含めた価格などについて解説します。
もくじ
ワイパーゴムの交換時期は?
ワイパーゴムの交換時期は、フロントワイパー・リヤワイパー共に約1年に1度が目安です。
交換時期は目安であり、使用環境によっては2年に1度の交換になることもあれば、1年未満で交換になることもあります。
1年を通して車庫に保管する場合と、屋外に保管する場合ではワイパーゴムの劣化状況に大きく差が生じます。
劣化が顕著に現れるのは屋外保管になり、6ヶ月程で交換時期を迎える場合があります。
一方、常に車庫で保管している場合は、2年に1度の交換の場合があります。
ゴムは使用していなくても経年劣化するほか、紫外線、雨、気温、寒暖差など環境が大きく影響します。
交換時期を迎えたワイパーゴムはヒビや変形がみられるほか、弾力は無く硬化 (固く) します。
硬化したワイパーゴムは、フロントガラス (リヤガラス) を傷つける恐れがありますので、早期に交換することが良いです。
ワイパーゴムの値段は?
ワイパーゴムの1本の値段は¥1,000円前後です。(2本で¥2,000円)
主なメーカーには、次の各社があります。
ワイパーゴムの主なメーカー
- NWB (日本ワイパーブレード)
- PIAA (ピア)
- BOSCH (ボッシュ)
- ソフト99
- カーメイト
NWB (日本ワイパーブレード)は、品質、性能面、価格面がバランス良く取れており、普及率が最も高いメーカーです。
PIAAとBOSCHは高性能だけあり価格も高くなります。
カー用品ではお馴染みのソフト99やカーメイトなどからも販売されています。
極端に価格が低い商品は、拭き取りの信頼性や耐久性が乏しい恐れがありますので、NWB (日本ワイパーブレード)、PIAA (ピア)、BOSCH (ボッシュ)の3社から選ぶことが間違いありません。
ガソリンスタンドやイエローハットなどの交換価格について
ワイパーゴムの交換は自分で交換できるほか、ガソリンスタンド、イエローハットなどのカー用品店、ディーラーで交換ができます。
【 ガソリンスタンドの交換価格 】
ガソリンスタンドでワイパーゴムと工賃を含めた2本分の価格は、¥1,500円 ~ ¥2,000円程です。
多くのガソリンスタンドでは工賃は無料と謳われていますが、工賃はワイパーゴム代金に加算されていますので特に安いことはありません。
ガソリンスタンドの交換価格
- ワイパーゴムと工賃の合計 (2本分) :¥1,500円 ~ ¥2,000円程
【 イエローハットの交換価格 】
イエローハットで交換する場合は、1本当たりのワイパーゴム (部品代) は¥1,000円前後、1本当りの工賃は¥216円かかります。(2本交換の工賃は¥432円)
イエローハットの交換価格
- ワイパーゴム (1本当たり) :¥1,000円前後
- 工賃 (1本当たり) :¥216円
- 1本の交換価格 (合計) :¥1,216円前後
- 2本の交換価格 (合計) :¥2,432円前後
【 オートバックスの交換価格 】
オートバックスで交換する場合は、1本当たりのワイパーゴム (部品代) は¥1,000円前後、1本当りの工賃は¥300~ になります。(2本交換の工賃は¥600~)
オートバックスの交換価格
- ワイパーゴム (1本当たり) :¥1,000円前後
- 工賃 (1本当たり) :¥300円 ~
- 1本の交換価格 (合計) :¥1,300円前後
- 2本の交換価格 (合計) :¥2,600円前後
【 ジェームズの交換価格 】
ジェームズでは、ワイパーゴム(部品代)と工賃をあわせて、1本あたり¥898円 (税込み ¥969円)で交換が行なえます。
2本交換した場合は、¥1,796円 (税込み ¥1,938円)
ジェームズの交換価格
- ワイパーゴムと工賃の合計 (1本分 税込み) :¥969円程
- ワイパーゴムと工賃の合計 (2本分 税込み) :¥1,938円程
ワイパーゴム交換時期の症状
ワイパーゴムの交換時期が迫った際に見られる症状は『拭き残し』です。
吹き残しはワイパー後のフロントガラスに、縞状 (しまじょう) のスジを残し前方の視界を妨げるほか、フロントガラスに不均一な水の膜を作るため光を乱反射し夜間の雨天走行時には視界が著しく悪くなります。
拭き残しの種類
【 出典:JWF(日本ワイパーブレード連合会) 】
- 縞状 (スジ状) の線が残る
- 拭きにビビりが生じる
- 水がにじむ
- 拭きムラがある
- 異音 (キーキー音)
ワイパーゴムが交換時期を迎えるとフロントガラスに上記4種類の拭き残しが見られ、ワイパー作動中には摩擦からキーキーと音が鳴ることがあります。
また、ワイパー作動中に『ビビり』と呼ばれる連続的に跳ねる現象が見られ、振動の伝達からワイパー機構不具合の原因になります。
拭き残しの原因はワイパーゴムのほかに、ワイパーブレードの劣化の場合もあります。
ワイパーゴム、ワイパーブレードのどちらの場合にしても、新しく交換しない限りは『拭き残し』は解消されません。
前方の視界が悪く危険を伴いますので、早めに交換することが良いです。
縞状 (スジ状) の線が残る (高速走行時の拭き残し) 理由はフィン
【 出典:みんカラ(HONDA 純正 ワイパーブレードフィン) 】
【 出典:みんカラ(スバル純正) 】
高速走行時のみ『拭き残し』がある場合は、ワイパーアームに取り付けてあるフィンが原因です。
フィンは高速走行時の風圧を利用しワイパーブレードをフロントガラスへ押し付ける働きをします。
しかし、紫外線などからフィンが変形しフロントガラスへ押し付ける働きが低下する場合があります。
フィンが原因の場合、車の使用条件や用途にあわせて新しく交換すると拭き残しは改善されます。
フィンの購入はディーラーやカー用品店にて¥500円程 ~ ¥2,000円程で販売されています。
拭きムラがある
フロントガラスに撥水コーティングを施してある場合は、撥水コーティング専用のワイパーゴムを使用して下さい。
通所のワイパーゴムを使用した場合は、ワイパー作動時に撥水コーティングを削り落としてしまいます。
撥水コーティングを削り落とさないためには、撥水コーティング専用のワイパーゴムを使用して下さい。
専用のワイパーゴムは、撥水コーティングを施した店舗でお求め出来ます。
ワイパーの劣化は車検に通りません
前方の視界が確保できないほど縞状のスジや拭き残しが残る場合は、整備不良となり車検には通りません。
車検の際には、ワイパーゴムとフロントガラスが接触していることを確認されます。
ワイパーゴムの硬化などから非接触の場合は、整備不良の対象となり車検には通りません。
非接触はワイパーゴムのほか、ワイパーブレードが交換時期を迎えている場合があります。
ワイパーブレードの交換を検討
ワイパーゴムの交換のみでは『拭き残し』が改善されない場合、ワイパーブレードの交換を検討しなければなりません。
一般的にワイパーブレードの交換は3年に1度が目安ですが、ワイパーゴム同様に使用頻度や使用環境により交換時期は異なります。
ワイパーブレードを交換しても拭き残しが改善しない場合は、ワイパー機構に損傷や不具合がある恐れがありますので、早期にディーラーや整備工場で点検を受けることが良いです。
まとめ
- ワイパーゴムの交換時期は、フロントワイパー・リヤワイパー共に約1年に1度が交換の目安です。ただし、使用頻度や環境によります。
- ワイパーゴムの1本の値段は¥1,000円前後です (2本で¥2,000円)。工賃は1本当り¥200円 ~ ¥300円程かかります。
- ワイパー交換時期の症状には、拭き残し、縞状のスジ、ビビリなどが生じます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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