ハザードランプ (正式名称:非常点滅表示灯) の点滅には様々な意味があります。
特にスピードが出ている高速道路では、早めの判断や状況の飲み込みが必要になります。
この記事では、高速道路でハザードランプの点滅を確認した際にとる行動や、自分がハザードランプを点滅する場合など、ハザードランプの意味や使い方を理解して、未然に事故を防ぐよう解説をしていきます。
高速道路のハザードランプの意味とは
高速道路を走行中、前方の車がハザードランプ (正式名称:非常点滅表示灯) を点滅した際は、渋滞あるいは緊急停車が考えられます。
特に渋滞時に使われることが多いです。
高速道路のハザードランプ
- 渋滞
- 緊急停車
渋滞時の出し方
渋滞と確認ができた際は、徐々に減速し同時にハザードランプを点滅し、後続車両に何かあったことを知らせます。
渋滞最後尾についてからハザードランプを点滅させるのではなく、渋滞に気がついた瞬間にハザードランプを点滅させ、ゆっくりと減速を開始します。
ハザードランプの点滅を見た後続車は、前方で何かあったと注意深くなり、追突防止の為に減速をします。
ハザードランプの点滅を消すタイミング
ハザードランプの点灯をOFFにするタイミングは、少なくても自分の直ぐ後ろの車両がハザードランプを点滅してからです。
理由は、もし自分の車の直ぐ後ろの車両に大型車両が追突すると、自車も巻き添えをくうからです。
大型車に追突されると、普通車であれば4台前後は被害を被ります。
後続2台目以降のハザードランプ点滅の確認は難しいですが、もし確認ができれば2台目以降の確認をしても越したことはありません。
自分の車の直ぐ後ろにいる車両がハザードランプを点滅するまでは、自車のハザードランプをしつこいくらい点滅させ続けてもいいと思います。
大型車に追突された時の被害の大きさ、大型車は普通車に比べて制動移動距離が長い(減速しにくい)ことを考えると、慎重すぎるくらいに考えて良いでしょう。
ある程度の車両が渋滞の列に入り、大型車に追突されても自分の車にまで及ばないと判断した時にハザードランプをOFFにします。
緊急停車の場合
道路交通法では、高速道路上で駐停車することは禁止されています。
(停車及び駐車の禁止)
第七十五条の八 自動車(これにより牽引されるための構造及び装置を有する車両を含む。以下この条において同じ。)は、高速自動車国道等においては、法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか、停車し、又は駐車してはならない。引用:『道路交通法第75条の八1項』
ここでは、事故や故障でやむを得ず停車する際のハザードランプの点滅と三角表示板、発炎筒も含めて説明していきます。
ハザードランプはバッテリーが上がっていなければ、イグニッションがONになっていなくても(エンジンがかかっていなくても)ハザードランプのスイッチを押すと点滅します。
ただし、バッテリー上がりの他、電気系統が使えない時にはハザードランプの使用もできません。
ココに注意
緊急停車に迫られた時はハザードランプを点滅させながら、走行車線からなるべく距離をとるように路肩や路側帯へ寄せ緊急停車します。
できる限りスペースに余裕のある路肩や路側帯を選び、安全確保の為に停車後も引き続きハザードランプの点滅をした状態を続けます。
充分なスペースがない路肩・路側帯に停車する際は充分に気をつけてください。
停車後、同乗者がいる場合は停車した車両の少し後方辺りの、ガードレールの外へ避難してもらいます。
車内にいると後続車両に追突される懸念があります。
携帯電話やスマートフォンで連絡する際も、まずは車外へ出て連絡をとります。
車から降りる際は、なるべく走行車線と反対側のドアから降りるようにします。
自分自身が降りる際も、できることなら同じ様に降ります。
ガードレールの外へ避難する場所は、緊急停車した車両よりも後方に移動してください。
車両付近や前方では後続車に追突された際、車両自体や車両の部品が飛び散り、怪我をする恐れがあります。
同乗者の安全を確保した後は、後続車へ緊急停車していることを知らせます。
それには、三角表示板と発炎筒を使用します。
三角表示板は、高速道路を走行する際は、車両に積んでおかなければいけない義務があります。
三角表示板
後方50m以上に設置
三角表示板は、自車の後方50m以上に設置します。
三角表示板に付属している、反射テープがついたベストがある場合は着用します。
高速道路を走行するドライバーは人が歩いているとは思っていませんので車両には充分注意をしてください。
発炎筒
三角表示板を設置した次は発煙筒を焚きます。
ただし、ガソリン漏れの場合は引火する恐れがありますので、発炎筒の使用は控えてください。
発炎筒の場所は助手席の足下付近にあります。
マッチに火をつける要領で発煙させます。
発煙させたら自分自身もガードレールの外(車両の後方)へ避難します。
発炎筒には有効年月(使用期限)があります。使用期限が過ぎた物は炎が小さくなり、発見の遅れが懸念されます。
非常電話
同乗者がいない場合は、自ら道路緊急ダイヤルへ電話をして救援依頼をいます。
非常電話は1km間隔で設置してあります。
非常電話の使い方
非常電話は受話器を持ち上げると自動的に繋がるようになっています。
近くに非常電話がない場合は、携帯電動(スマートフォン)を使用します。
- 事故:110番
- 故障:#9910
携帯(スマートフォン)から電話をした際は、自分がどの位置にいるかキロポストを伝える必要があります。
自分のキロポスト位置は、ガードレールや路肩にある白×緑の小さめの標識に記載された数字がキロポストです。
グラストラッカー250、なんでタンク容量が7~8Lなんだろう、250ccだと高速道路使うだろうし、どういうわけか高速燃費が下道燃費より10km/Lほど短いし、こんなとこでガス欠だなんて、困った。 pic.twitter.com/fPC7xDheoI
— 892512 (@kio_892512) 2018年6月3日
救援依頼後は高速道路上の電光掲示板に『トンネル出口に故障車有り』などが表示され、事故の軽減になります。
ココがポイント
ハザードランプは救援が到着するまで点滅した状態を続けておきます。
あるいは、問題が解消して本線に戻るまでは点滅を続けます。
まとめ
- 高速道路のハザードランプの意味は、主に渋滞と緊急停車を知らせる意味です。
- 高速道路で渋滞を発見した際は、ハザードランプを点滅させながらゆっくる減速する。後続車がハザードランプの点滅をするまでは、自車のハザードランプはOFFにしない。
- 高速道路でやむを得ず緊急停車する際はハザードランプを点滅し、できる限り路肩へ寄せて停車をする。その後の安全確保と後続車への注意喚起は細心の注意を払う。
- 緊急時の非常電話は1kmごとに設置してあり、事故は110番。故障は#9910へ電話をします。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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