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燃料供給系

ハイオクとレギュラーの違いは成分と値段?見た目と燃費は変わるの?

2018年5月31日

 

ハイオク レギュラー 違い

ガソリンには『ハイオク』と『レギュラー』の2種類がありますが違いは何でしょうか?

車種により給油するガソリンが異なることや値段に差があることなど、一体何が違うのか気になるところです。

これらの理由について解説してみようと思います。

 

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ハイオクとレギュラーの違いについて

ハイオク レギュラー

ハイオクとレギュラーの違いは、『オクタン価』『発火のしにくさ』の違いです。

発火しにくさは、オクタン価の数値に起因します。

 

『発火しにくさ』 = 『オクタン価の数値』

 

ハイオクはレギュラーに比べ、オクタン価の数値が高い為、高い(ハイ)オクタン価で、『ハイオク』と言われます。

 

 

2種類のオクタン価がある理由はエンジン圧縮比?

エンジン

 

 

発火しにくくする理由

オクタン価とは、先程の通り『発火のしにくさを表す数値』になりますが、なぜ発火しにくくするのか、その理由について解説をしていきます。

車に給油するガソリンは、本来の純粋なガソリンではなく添加剤などが混ぜてあります。

本来の純粋なガソリンは、『ホワイトガソリン』通称『白ガス』(しろガス)と呼ばれ、ガソリンスタンドで給油している自動車用ガソリンと比べ非常に発火しやすいガソリンになります。

ガソリンスタンドで給油する自動車用のガソリンは、通称『赤ガス』と呼ばれ着色されています。

ホワイトガソリン(白ガス)は非常に自然発火しやい為、ピストンが上死点に達する前に自然発火を起こしてしまいます。

この現象は異常燃焼(ノッキング)になり、エンジン損傷する懸念があります。

 

異常燃焼の原因になる自然発火が起きにくいように、ホワイトガソリン(白ガス)には添加剤を混ぜ、発火しにくい自動車用ガソリン(赤ガス)にしてあります。

 

どの程度、発火しにくいか見分けやすいように、『発火しにくさ』を数値化したものが『オクタン価』という数値で表しています。

JIS(日本工業規格)のオクタン価の定義

  • ハイオク :オクタン価 96以上
  • レギュラー :オクタン価 89以上96未満
  • 白ガス  :オクタン価 50~55

オクタン価の最高数値は100です。

 

『発火しにくさ』は、エンジンの異常燃焼(ノッキング)の起こりにくさに繋がります。

ノッキングは、『アンチノック性』や『耐ノック性』とも呼ばれます。

オクタン価の数値が高い(発火しにくい) =ノッキングが起こりにくい。

ことからレギュラーガソリンを入れたはノッキングが起こりやすいと思われることがありますが、レギュラーガソリンを給油する車は、エンジン設計がレギュラーガソリン用に設計していますので問題はありません。

 

 

車種により違う理由は?

発火しにくさに違いがある、ハイオクとレギュラーガソリンを車種によって使い分ける理由は、爆発時運動エネルギーに起因します

気体は圧縮すると温度が上がる性質がある為、混合気の圧縮と伴にシリンダー内の温度は上昇し、混合気が自然発火する率も高くなります。

オクタン価が高ければ発火しにくいため、混合気の圧縮比を高くしても異常燃焼(ノッキング)が起きにくくなります

高圧縮比の為、シリンダー内で混合気が爆発した際の燃焼エネルギーを大きく取り出すことができ、エンジンの高出力高トルク化が図れます。

ハイオク車に、スポーツカー高排気量車が多いのはこういった理由があります。

 

 

ヨーロッパのオクタン価

ヨーロッパ

ヨーロッパのオクタン価は日本のJIS(日本工業規格)とは数値が異なります。

欧州車に乗られる方は参考にしてみて下さい。

  • ハイオク  :オクタン価 98
  • レギュラー :オクタン価 95
  • レギュラー :オクタン価 91 殆ど流通していません。

 

レギュラーガソリンは2種類ありますが、オクタン価91はほとんど流通しておらず、オクタン価95が一般的に利用されています。

 

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値段差の理由は?

値段

ハイオクとレギュラーガソリンには約10円ほどの差があります。

値段に差が生じる理由

  • オクタン価の違い
  • 添加剤(洗浄剤)の有無

 

 

オクタン価の違い

高いオクタン価にする為にはコスト手間ががかかっているため、値段に差があります。

 

 

添加剤の有無

ハイオクにはレギュラーと違い、エンジンの燃焼室を洗浄(カーボン除去)する添加剤が入っていることで価格に上乗せされています。

 

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ハイオクとレギュラーの見た目の違い

ガソリン

 

 

ハイオクの特徴

一番わかりやすいところでは、給油口の蓋の裏に『無鉛プレミアムガソリン』あるいは『P』と記載されたステッカー(シール)が貼られています。

  • 給油蓋の裏:『無鉛プレミアムガソリン』あるいは『P』
  • 見た目の色:薄いピンク
  • におい  :鼻につくにおい

 

 

レギュラーの特徴

ハイオク同様に一番わかりやすいところでは、給油口の蓋の裏に『無鉛ガソリン』あるいは『R』と記載されたステッカー(シール)が貼られています。

  • 給油蓋の裏:『無鉛ガソリン』あるいは『R』
  • 見た目の色:薄いピンク
  • におい  :ガソリンのイメージのにおい

 

 

違いの判別について

わずかな『見た目』や『におい』の差は、普段からガソリンに携わっている方でないと判別することは難しいため、独自で判断することは避けたほうが良さそうです。

同じ『におい』でも排気ガスからは判別ができません。

 

 

ハイオクとレギュラーの燃費差について

ハイオク仕様車とレギュラー仕様車のカタログ燃費を見ると、ハイオク車の燃費は悪く、レギュラー車の燃費が良い傾向にあります。

しかし、ハイオクだから燃費が悪い、レギュラーだから燃費が良いということではありません。

燃費ソリン1つ決まるものではなく車両全体を含めて総合的に決まるものと考えます。

また、ハイオク仕様車にレギュラーを給油、レギュラー仕様車にハイオクを給油すると燃費がどうなるか?といった疑問をもつ場合もありますが、全く同条件で検証しなければ正しい答えはみえてきません。

仮に全く同条件で検証を行ったとしても、大きな差はないと思われます。

なぜなら、燃費に大きな差があれば世間一般的に知れ渡っているからです。

そうでないということは、仮に同条件で検証したとしても気にするほどの大きな差がないためと考えられます。

そのことよりも、ハイオク仕様車にレギュラーを給油、レギュラー仕様車にハイオクを給油することは誤った行為になり、それが原因で故障しても補償されることはありません。

かえって修理費の方が高くついてしまいますので、メーカー指定と異なる行為は避けたほうが良いです。

ハイオク仕様車にはハイオクを給油、レギュラー仕様車にはレギュラーを給油することが前提です。

 

 

まとめ

  • ハイオクとレギュラーの違いは、オクタン価違いです。
  • オクタン価とは、発火しにくさ数値で表したものです。
  • オクタン価の違いは、エンジンの圧縮比が関係しています。
  • ハイオクとレギュラーの値段の差は、オクタン価のコスト洗浄剤の有無の差になります。
  • ハイオクとレギュラーの見た目の差は、素人に難しいです。
  • ハイオクとレギュラーの燃費差は、油種異なる為比較が難しいです。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

 

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